不倫が相手の配偶者やご自身の配偶者に知られてしまい、「慰謝料を払え」という連絡が来た、職場にバラすと言われている、LINEのスクリーンショットを突きつけられた。
不倫トラブルは大きく4つの種類に分けられ、どの種類でも初動でやってはいけないことは共通しています。
実際の事例でも、焦って動いた結果、かえって話がこじれてしまうケースは少なくありません。
本記事では、よくある事例をもとに、共通する初動の注意点をお伝えします。
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不倫トラブルにはどんな種類があるのか

不倫トラブルは、主に「慰謝料の請求」「職場や周囲へバレる」「脅し・暴露」「LINEなどの証拠の提示」の4つに分かれ、複数が同時に起きることもあります。
- 慰謝料を請求された(内容証明・書面・連絡が届いた)
- 職場や周囲にバレた(相手が同じ職場・噂が広がりそう)
- 脅されている(「会社にバラす」「家族に言う」と言われた)
- 証拠を突きつけられた(LINEのスクリーンショットなどを見せられた)
4つの類型は、それぞれ起きることとやってはいけないことが異なります。
全体像を表で整理しました。
| 類型 | 起きやすいこと | 初動でやってはいけないこと |
|---|---|---|
| 慰謝料請求 | 内容証明・書面・連絡が届く | 金額の即答・即払い |
| 職場や周囲へバレた | 噂・人事対応・懲戒の不安 | 社内での自己判断の釈明 |
| 脅し・暴露 | 「バラす」等の強い言葉 | 感情的な言い返し・口止めの申し出 |
| 証拠の提示 | スクリーンショット等を見せられる | その場で認める・データを消す |
てっきり慰謝料の話だけかと思っていました。
そうですね。実際のご相談では複数が同時に進行していることも珍しくありません。
例えば慰謝料を請求されながら、同時に「会社にバラす」と言われている、という具合です。
ただ、初動でやるべきことはどの類型でも共通していますから、まずは落ち着いて全体を眺めることから始めましょう。
慰謝料を請求されるトラブル
もっとも多いのがこの類型です。
配偶者以外の交際相手本人から慰謝料を請求されるケースは多くありませんが、交際相手の配偶者、またはあなた自身の配偶者から、内容証明などの書面や連絡が届くケースが中心です。
なお、あなたが既婚者の場合は、慰謝料とは別に、あなた自身の配偶者から離婚を求められることもあるでしょう。
金銭の話と夫婦関係の話が同時に動き出すため、混乱しやすい局面といえます。
書面が届いても、その場で慌てて返事をする必要はありません。
まずは「誰が・いくら・いつまでに」を求めているのかを確認するところから始めましょう。
内容証明の読み方と対応の流れは、こちらで詳しく解説しています。
【関連記事】不倫の内容証明が届いたときの対処法
職場や周囲にバレて起きるトラブル
相手が同じ職場だった場合、慰謝料とは別に、職場での立場や懲戒の心配が加わることがあります。
人事への報告、部署異動、社内の噂など、お金の問題とは別の重さがあるのがこの類型の特徴です。

必ずそうなるわけではありません。
就業規則の内容や、業務への影響の有無によって扱いは変わってきます。
ただ、職場が絡む場合は動き方に固有の注意点がありますから、専門の記事で確認していただくのが安心です。
【関連記事】社内不倫の慰謝料と会社処分
相手から脅されたり暴露をちらつかされたりするトラブル
「会社にバラす」「家族全員に知らせる」といった強い言葉を向けられるケースです。
不倫をした側だからといって、何を言われても我慢しなければならないわけではありません。
内容や態様によっては、相手の言動自体が問題になることもあります。
しかし、境界線の見極めは簡単ではありません。
相手の言い分にも一理あるケースがあるため、感情的に判断せず内容を整理することが大切です。
LINEなどのやり取りを証拠として突きつけられるトラブル
LINEのスクリーンショットなどを見せられ、「証拠はある」と迫られるケースです。
突然見せられれば誰でも動揺しますが、その場で認める・否定するといった即答は避けたほうがよい場合があります。
見せられたものが法的にどう扱われるかは、内容や入手経緯によって変わるからです。
LINEなどのやり取りがどう扱われるかは、こちらで解説しています。
【関連記事】不倫のLINEを証拠に慰謝料請求されたら
不倫トラブルが起きたときにまず気をつけたいこと

どの種類のトラブルでも、慌てて認めたり否定したりせず、やり取りを記録に残しながら進めることが基本になります。
ここでは、4類型すべてに共通する原則を整理します。

詳しい対処は類型ごとに違います。
ただ、初動でやってはいけないことは共通しているんです。
逆にいえば、ここさえ押さえておけば、大きく不利になることは避けやすいといえます。
その場で認めたり全面的に否定したりしない
感情的な場面で口にした言葉は、後の話し合いで材料にされることがあります。
事実と違う内容まで認めてしまったり、逆に明らかな事実まで否定して相手の感情を逆なでしたりするのは、どちらも得策ではありません。
「確認して改めてお返事します」と伝え、いったん時間を確保しましょう。
特に注意したいのは、相手が録音している可能性がある場面です。
電話や対面で問い詰められたときの受け答えが、そのまま残ることもあるので、落ち着いて考える時間を確保することを優先しましょう。
やり取りは記録に残す
電話や対面の口頭だけで話を進めると、「言った・言わない」の争いになりがちです。
できる限り書面やメールなど、残る形でのやり取りに切り替えることをおすすめします。
相手から届いた書面や着信の記録も、捨てずに保管しておいてください。
「都合の悪いやり取りは消してしまいたい」と感じる方もいらっしゃいますが、記録の削除はおすすめできません。
話し合いの経過を正確に振り返れなくなるうえ、後から不自然な削除を指摘されると、話し合いの空気そのものが悪くなることがあるからです。
それだけでなく、話し合いや万一の裁判の場であなたに不利にはたらくことがあります。
求められた金額をその場で即答・即払いしない
提示された金額や期限をそのまま受け入れる前に、内容を確認する時間が必要です。
一度「払う」と伝えたり実際に支払ったりすると、後から見直すことが難しくなる場合があります。
期限を区切られても、慌てて振り込む前に立ち止まりましょう。
書面に記載された期限も、まずは内容を確認してから対応を検討しましょう。
1人で交渉を抱え込まない

そう心配される方は多いですね。ですが実際には、感情のもつれた当事者同士で直接やり取りを続けるほうが、話がこじれやすいんです。
第三者が間に入ることで、条件の話し合いに集中できるようになるケースが多いですよ。
不倫トラブルは、相手にとっても精神的な負担が大きいものです。
早い段階で弁護士に相談することは、争いを大きくするためではなく、早く静かに終わらせるための選択肢だと考えてください。
不倫トラブルが大きくなる前に知っておきたいこと

感情的にぶつかり合うより、条件を整理して話し合うほうが早期解決につながることが多いです。
相手にとっても、トラブルの長期化は望むところではないケースが少なくありません。
ここでは、話し合いに向けて知っておきたい3つのポイントに触れておきます。
慰謝料の金額は状況によって変わる
請求された金額が、そのまま支払うべき金額とは限りません。
婚姻関係への影響の程度など、状況によって金額の考え方は変わってきます。
最初の請求額は、相手の気持ちの大きさを反映していることも多いんです。
ですから、提示された数字だけを見て絶望する必要はありません。
あなたの状況を踏まえてどう考えるべきかは、個別に確認していきましょう。
金額の目安と減額の考え方は、こちらで詳しく解説しています。
【関連記事】不倫慰謝料の減額交渉
話し合い(示談交渉)で解決できることもある
裁判にならなくても、示談交渉で解決できるケースは多くあります。
一括で払えない場合でも、分割や減額を相談できる余地はありますから、「払えないから終わりだ」と諦める必要はありません。

基本は条件を決めるための話し合いです。
ただし、合意した内容は書面に残りますから、その内容が適切かどうかの見極めが重要になります。
だからこそ、署名する前の相談をおすすめしているんです。
不倫の慰謝料が払えない場合の選択肢は、こちらで解説しています。
【関連記事】不倫慰謝料が払えないときの対処法
訴状が届いたら期限に注意が必要
話し合いがまとまらないと、相手が裁判を起こすことがあります。
内容証明などに書かれた相手独自の指定期限とは異なり、裁判所から届く訴状の答弁書提出期限は、放置すると相手の言い分どおりの判決が出てしまう可能性が高くなります。
裁判所から訴状が届いたら、書類一式を持って、早めに弁護士へ相談してください。
訴状が届いた後の流れはこちらで解説しています。
【関連記事】不倫で訴えられたらどうする?訴状が届いた後の対処法
不倫トラブルによくある質問
最後に、ご相談の場でよくいただく質問にお答えします。

ありがとうございます。順番にお答えしていきましょう。
Q1. 相手から連絡が来なくなったのですが、トラブルは終わったということでしょうか?
連絡が止まっているだけで、後日改めて書面が届くこともあるため、油断はできません。
相手が弁護士に相談している期間は、連絡が途絶えることもあります。
この間に、やり取りの記録の整理や相談の準備を進めておくとよいでしょう。
Q2. LINEをブロックしても大丈夫でしょうか?
状況によっては、連絡手段を絶つこと自体が「誠意がない」と受け取られ、話をこじらせる場合があります。
しつこい連絡に悩んでいる場合でも、自己判断でブロックする前に一度ご相談ください。
Q3. 家族や職場に知られる前に自分で解決できますか?
初期段階であれば、表に出る前に話し合いで解決できる可能性は十分あります。
ただし、当事者同士の直接交渉は感情的になりやすく、かえって拡大するリスクも否定できません。
秘密を守りながら進めたい方こそ、早めの相談が有効です。
Q4. 弁護士に相談すると、かえって話が大きくなりませんか?
むしろ逆のケースが多いといえます。
第三者が入ることで感情的な応酬を避けられ、条件の話し合いに集中できるようになるからです。
相談したこと自体が相手に伝わるわけではありませんので、まずは状況の整理だけでもお気軽にご相談ください。
不倫トラブルでお困りの方は大地総合法律事務所にご相談ください
不倫トラブルは「慰謝料請求」「職場・周囲へのバレ」「脅し・暴露」「証拠の提示」の4つに大きく分かれ、複数が同時に起きることもあります。
どの類型でも、その場で認めない・記録を残す・即答即払いしない・1人で抱え込まない、という初動の原則は共通です。
大地総合法律事務所では、慰謝料を請求された側に特化してご相談を受け付けております。
どんな状況でも構いませんので、まずは一度弊所にご相談ください。
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