「スマホを狙った詐欺があると聞いたけど、どんな内容なの?」
「高齢の家族がスマホ詐欺に遭わないか不安だ、対処法を知っておきたい」
老若男女問わず普及した「スマホ」は連絡ツールや投資アプリ、マッチングアプリなどさまざまな利用方法ができる反面、詐欺行為も多数報告されています。
近年では見知らぬ国際番号や公共機関を名乗る者からの電話での詐欺も横行しており、不安を感じている方は多いでしょう。
そこで本記事では、スマホ詐欺の種類や万が一に備えて知っておきたい対処法を中心に詳しく解説します。

\もしかしたら詐欺に遭ったかもしれない.../
スマホ詐欺の最新動向!悪質な手口13選

スマホは私たちの生活を豊かにする一方で、その便利さを悪用した詐欺の手口も日々進化し、巧妙化しています。
実在する公共機関などの電話番号が偽装され、詐欺電話がかかってくるケースもあり、誰もが被害に遭う可能性があります。
そこで、この章では近年特に注意すべき、スマホ詐欺の悪質な手口を13種類紹介します。
参考:一般社団法人電気通信事業者協会「発信者電話番号が偽装されて着信する通話について」
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺はECサイトや宅配業者などを装い、本物そっくりの偽サイトに誘導して、IDやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報をだまし取る詐欺です。
SMSなどで「不正ログインの可能性があります」「荷物の再配達手続きが必要です」といった緊急性を装うメッセージを送りつけ、記載されたURLをクリックさせようとする事例もあります。
【関連記事】フィッシング詐欺とは?実例と手口5選&絶対に守るべき対策7選
スミッシング詐欺
スミッシング詐欺とはSMSを利用したフィッシング詐欺の一種です。
宅配業者や公共機関などを装ったSMSを送りつけ、偽サイトへ誘導したり、個人情報を入力させようとします。
「重要なお知らせ」「荷物のお届け状況をご確認ください」といったメッセージとともに、URLが記載されているのが特徴です。
クリックすると個人情報が盗まれたり、ウイルスに感染したりする危険があります。
ワンクリック・ゼロクリック詐欺
ワンクリック詐欺とは、スマホでWebサイトなどを閲覧中に、誤ってリンクをクリックしただけで「登録完了」「入会完了」などの表示が出て、高額な料金を請求される詐欺です。
実際には登録はされておらず、表示される連絡先に電話をかけるとさらに個人情報を聞き出されたり、支払いを強要されたりします。
ゼロクリック詐欺はワンクリック詐欺と類似した用語ですが、ワンクリック詐欺とは異なりクリックすらすることなく、特定のサイトにアクセスしただけで料金請求画面が表示される、より巧妙な詐欺の手口です。
セキュリティの脆弱性を突いて強制的に表示させることが多く、ポップアップ表示などで不安を煽って連絡させようとします。
オレオレ詐欺・なりすまし詐欺
親族や知人、あるいは企業や公共機関の職員などを名乗り、緊急事態を装って金銭を要求する詐欺には2つの種類があります。
- オレオレ詐欺
子どもや孫を装い「携帯をなくした」「仕事でトラブルになった」などと電話をかけ、現金をだまし取る手口です。
- なりすまし詐欺
警察官や役所などになりすまし、「あなたの口座が不正利用されている」「未払い金がある」といった嘘を言って、個人情報や口座番号を聞き出したり、ATMに誘導してお金を振り込ませたりします。
最近は発信者番号の偽装(発信者スプーフィング)の技術が進化してしまっており、詐欺師が実在する電話番号を偽装して表示させることもあります。
例えば、実在する警察署や税務署などの電話番号を装って電話をかけてくるため、受信者は信頼できる相手からの電話だと誤解してしまうのです。
【関連記事】振り込め詐欺が増加中!主な種類や予防法・相談先まで幅広く弁護士が解説!
当選詐欺
当選詐欺は「高額当選しました」「特別なプレゼントに選ばれました」などと甘い言葉で誘い、当選金や景品を受け取るための手数料や個人情報などを要求する詐欺です。
実際には当選などしておらず、支払ったお金は戻ってきません。
メールやSMS、SNSのDMなどで接触してくることが多いです。
【関連記事】宝くじ詐欺とは?最新手口4選・返金方法・被害事例を徹底解説
SIMスワップ詐欺
SIMスワップ詐欺とは、SIMへ不正アクセスを行い、スマホごと乗っ取りを図る詐欺です。
別の詐欺などで入手した個人情報で、偽造免許証を用いてSIMカードの再発行手続きを行います。
詐欺師が再発行されたSIMカードを入手すると、ユーザーの電話番号を乗っ取り、銀行口座やSNSアカウントに不正アクセスします。
さまざまな危険に晒されるほか、SIMカードが再発行されてしまうと、ご自身のスマホは使えなくなってしまいます。
無料Wi-Fi詐欺
公共の場所で提供されている無料Wi-Fiに見せかけて、偽のWi-Fiアクセスポイントを設置する手口も報告されています。
利用者がこの偽Wi-Fiに接続すると個人情報が抜き取られたり、ウイルスに感染させられたりする危険があります。
セキュリティ警告なしに接続を求めるWi-Fiや、不審な名称のWi-Fiには注意が必要です。
ランサムウェア詐欺
スマートフォンに不正なプログラム(ランサムウェア)を送り込み、データを暗号化する、画面をロックする詐欺もあります。
ロックされるとご自身では解除できなくなるため、解除の代わりに「身代金(ランサム)」を要求する詐欺です。
身代金を支払ってもデータが元に戻る保証はありませんので、遭わないように対策することが大切です。
不審なアプリのダウンロードや、怪しいリンクのクリックが感染経路となる傾向があるので注意しましょう。
偽アプリ・偽警告画面詐欺
偽アプリ詐欺や、偽警告画面詐欺もスマホ詐欺の種類の1つです。
偽アプリ詐欺とは、公式アプリを装った偽のアプリをダウンロードさせ、個人情報を盗んだりスマホを遠隔操作したりする手口です。
正規のアプリストア以外からのダウンロードは特に注意が必要です。
偽警告画面詐欺とは、Webサイトを閲覧中に突然「ウイルスに感染しました」「バッテリーが危険な状態です」といった偽の警告画面を表示させ、偽のセキュリティアプリをダウンロードさせたり、サポート料金を請求したりする手口です。
画面がロックされることも多く、詐欺師が作成したサポート電話案内へ誘導されることもあります。
【関連記事】サポート詐欺とは?どうやって騙されてしまうの?対処法を弁護士が解説
コンタクトリスト詐欺
コンタクトリスト詐欺とは、不審なアプリをダウンロードさせ、アプリからスマホの連絡先(コンタクトリスト)を抜き取る手口です。
抜き取られた知人や友人、ご家族の連絡先情報は、別の詐欺に悪用されたり、個人情報として売買されたりします。
勧誘型詐欺
「簡単に稼げる」「高収入が得られる」といった甘い言葉でマルチ商法や情報商材販売、投資、副業などに勧誘する詐欺を勧誘型詐欺と言います。
こうした勧誘型詐欺のなかには友人や知人を誘うとお得になる、という触れ込みをするケースも見られ、ねずみ講のようなトラブルに発展するケースも見られます。
【関連記事】
副業詐欺の見分け方は?詐欺案件に気付く判断ポイントを弁護士が解説!
投資詐欺の最新の手口と被害を防ぐ5つの対策
サブスクリプション詐欺
サブスクリプション詐欺とは、いわゆるサブスク契約で「無料トライアル」を謳ってクレジットカード情報などを登録させ、気付かないうちに有料のサブスクリプション(定期購読)契約を結ばされる詐欺です。
気付かないうちに高額料金を請求されており、被害に遭った方はクレジットカードの請求で気付かれることが多いです。
解約方法がわかりにくかったり、英語表記で複雑だったりするため、被害に気付きにくいのが特徴です。
リモートアクセス詐欺
パソコンやスマートフォンが故障したと偽の警告を出し、表示されたサポート窓口に電話をかけさせるリモートアクセス詐欺も報告されています。
電話口で「遠隔操作で問題を解決する」と持ちかけ、実際にリモートアクセスソフトをインストールさせ個人情報を抜き取るものです。
その後、個人情報が別の詐欺に悪用される可能性があります。
スマホ詐欺に遭遇したらどうする?押さえておきたい撃退方法

私たちの生活にスマホは欠かせないものです。
しかし、その利便性の裏で巧妙な詐欺が横行しており、誰もが被害に遭う可能性があります。
スマホ詐欺の被害に遭わないためには、その手口を知り、適切な撃退方法を身につけることが重要です。
無視をしてまともに取り合わない
スマホ詐欺に遭わないようにするためには、怪しい連絡を無視することが基本です。
「当選」「未払い」など身に覚えのないメッセージや電話は無視しましょう。
特にワンクリック・ゼロクリック詐欺では高額請求されても、支払いは不要です。
電子消費者取引法により、同意のない契約は無効になります。
例えば、警察や弁護士を名乗る脅し文句も無視して問題ありません。
知らない電話番号からの着信には応じない
知らない電話番号からの着信には、安易に応じないようにしましょう。
特に、国際電話の番号や見慣れない市外局番からの着信は要注意です。
- 留守番電話を活用
電話に直接応じず、留守番電話にメッセージを残させてから用件を確認しましょう。
重要な連絡であれば、メッセージを残しているはずです。
- 折り返す前に電話番号を検索する
不審な着信があった場合、すぐに折り返すのは避けてください。
インターネットで電話番号を検索し、その番号が詐欺に使われているかどうかを確認することも有効です。

不審な電話番号からの着信は常に警戒しましょう。
警察や公共機関から突然電話があったら折り返すと伝える
警察や金融機関、税務署などの公共機関や有名企業を名乗る詐欺も多発しています。
彼らは不安を煽ったり当選を装ったりする方法で、個人情報や金銭をだまし取ろうとします。
仮に警察を名乗る電話があり「あなたの口座が犯罪に使われている」「未払い金がある」などと言われても、その場で指示に従わないでください。
相手が警察や公共機関を名乗った場合でも、その場で電話番号を聞いて「こちらから正規の番号に折り返す」と伝えましょう。

応じないように注意してください。
誘導されたサイトに違和感があったら情報を入力しない
詐欺師は本物そっくりに作られたフィッシングサイトへ誘導し、個人情報やクレジットカード情報を入力させようとします。
詐欺に遭わないように以下の点に注意しましょう。
- URLの確認
アクセスしたサイトのURL(アドレスバーの表示)が、公式サイトのものと一致しているか、よく確認してください。
スペルミスや不自然な文字列が含まれていないか注意しましょう。
- デザインの違和感
フィッシング詐欺のサイトは日本語の文章に違和感があることも少なくありません。
デザインや日本語表記に不自然な点がないか、細部までチェックしてください。
- クレジットカード情報などの入力要求に応じない
お使いのメール(GmailやYahoo!など)やSMSへ届いたメッセージから直接アクセスしたサイトで、突然警告などが表示されクレジットカード情報などを要求されることがあります。
少しでも違和感があれば、絶対に入力しないでください。

不審なサイトにアクセスしたら閲覧履歴・キャッシュを削除する
誤って不審なサイトにアクセスしてしまった場合、速やかにスマートフォンやブラウザの閲覧履歴を削除しましょう。
また、ブラウザのキャッシュ(一時ファイル)も削除してください。
日頃からスマホを多く操作する方は、それだけリスクに遭遇する可能性も高くなります。
信頼できるセキュリティソフトやアプリを導入し、定期的にスキャンを実行することで、マルウェア感染のリスクを低減できます。
お子様・高齢者向けのスマホを利用する
お子様や高齢者の方は詐欺のターゲットになりやすい傾向があります。
被害を防ぐために、以下のような対策も有効です。
キッズ・シニア向けスマホには、フィルタリング機能や利用制限が設けられており、不審なサイトへのアクセスやアプリの利用を制限できます。
また、シニア向けスマホは、画面の操作がシンプルでわかりやすく誤操作によるリスクを減らせます。
スマホの利用状況を家族が把握できる設定も可能です。
特に別居している高齢者の場合、ご親族に不審な連絡がないか確認するようにしましょう。

スマホ詐欺でお金をだまし取られた時の対処法

クレジットカード会社に連絡しさらなる被害を防ぐ
詐欺の支払いにクレジットカードの番号などを入力してしまったら、すぐにクレジットカード会社に連絡しましょう。
これにより、さらなる被害を防げます。
不正利用が確認された、またはその疑いがあるカードはすぐに利用停止の手続きをしてください。
クレジットカード会社には、不正利用された金額の請求を取り消す「チャージバック」という制度があります。
これは、条件を満たせばカード会社が販売店(詐欺師)への支払いを拒否し、利用者の請求を取り消す仕組みです。
気付いた瞬間からできるだけ早めに対応することが大切です。
警察へ相談する
スマホ詐欺は犯罪行為です。
金銭的被害だけでなく、個人情報が不正に利用されるリスクもあるため速やかに警察に相談しましょう。
被害状況を詳しく説明し、詐欺師とのやり取りのスクリーンショット、送金履歴、不審なサイトのURLなど、集めた証拠と被害届を提出します。
消費者センターへ相談する
ワンクリック詐欺などに遭った場合は、消費者ホットライン「188(いやや)」に電話して、消費者センターに相談することもおすすめです。
消費者センターはこうした詐欺被害の報告を蓄積しており、直接的な返金交渉はしませんが、問題解決のための情報提供や弁護士などの専門機関への連携をサポートしてくれます。
参考:独立行政法人 国民生活センター 全国の消費生活センター等
弁護士へ相談する
自力での解決が難しいと感じたら、弁護士にご相談ください。
弁護士が詐欺の経緯や被害額をヒアリングしながら整理し、必要な返金交渉などを行います。
相手が匿名の場合でも、発信者情報開示請求などの手法で詐欺師の身元を特定でき、損害賠償請求ができるケースもあります。
弁護士費用はかかりますが、被害回復の可能性を高め、より専門的かつ強力なサポートを受けられるメリットは大きいでしょう。
スマホ詐欺のよくある質問

身近なスマホ詐欺への対策を講じておきたいと考える方は多いでしょう。
そこで、この章ではスマホ詐欺に関する「よくある質問」にお答えします。

スマホ詐欺を防ぐためのアプリはある?
スマホ詐欺を防ぐためのアプリは多数存在しており、詐欺の被害に遭うリスクを大幅に減らせます。
被害に遭わないためにも導入がおすすめですので、提供されているアプリの一例を紹介します。
- 迷惑電話対策アプリ
知らない番号からの着信や、詐欺に使われたと報告されている番号からの電話を自動でブロックしたり、警告表示したりするアプリです。
無料提供のアプリもありますが、高評価で信頼度が高いものを選びましょう。
- セキュリティアプリ(ウイルス対策ソフト)
スマートフォンをマルウェアやウイルスから保護するアプリです。
不審なサイトへのアクセスをブロックしたり、危険なアプリのインストールを防いだりする機能があります。
ノートンやウイルスバスターなど、パソコンのセキュリティ対策でも知られるサービスが人気です。
- フィルタリングアプリ
特に子どもや高齢者向けのスマートフォンに有効です。
有害サイトへのアクセスを制限したり、利用時の年齢制限をかけられます。
課金をブロックしたりする機能があり、家族が安心してスマホを利用できるようにします。
スマホにかかってくる詐欺電話を防ぐ方法はある?
スマホにかかってくる詐欺電話を防ぐ方法もあります。
- 知らない番号には出ない
心当たりのない不審な番号(例:+388から始まる番号など)からの着信には、まずは出ないようにしましょう。
- 迷惑電話対策サービス・アプリの活用
先述の迷惑電話対策アプリや、携帯電話会社が提供している迷惑電話対策サービス(例:NTTドコモの「迷惑電話ストップサービス」、auの「迷惑電話撃退サービス」など)を利用しましょう。
- ナンバーディスプレイの活用
かかってきた電話番号が表示されるナンバーディスプレイを利用することで、知らない番号からの着信を識別しやすくなります。
スマホ詐欺が多い地域はあるの?
警察庁によると、令和5年度における特殊詐欺の被害は東京都が1番多く、次いで大阪府、神奈川県と人口が多い大都市圏に集中しており、スマホ詐欺もその傾向があると考えられます。
ただし、スマホ詐欺はインターネットや電話回線を通じて行われるため、地域を問わず日本全国どこでも被害に遭う可能性があります。
住んでいる場所にかかわらず、常に詐欺に対する警戒心を持つことです。
詐欺師は人の心理を巧みに操るため、情報リテラシーを高め、不審な連絡には安易に応じない姿勢が何よりも大切です。
参考:警察庁 令和5年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)
まとめ:スマホ詐欺には要注意!被害後は速やかに弁護士へご相談ください

スマホが私たちの生活に深く浸透するにつれ、スマホを悪用した詐欺の手口も多様化しています。
誰もが被害に遭う可能性があるため、怪しいメッセージや電話、不審なサイトには、くれぐれも注意しましょう。
万が一、スマホ詐欺の被害に遭ってしまった場合は、被害回復に強い弁護士への相談がおすすめです。
弁護士は最適な解決策を提案し、秘密厳守で法的な手続きを円滑に進めることが可能です。
まずはお気軽に弁護士へご相談ください。