パソコンやスマートフォンが生活に欠かせなくなっている昨今、サポート詐欺の被害が拡大しています。
「パソコンがウイルスに感染しました。至急この番号に電話してください」などの警告に驚き、いわれるままに操作してしまい、金銭等を要求された、という被害が出ているので注意しましょう。
しかし、サポート詐欺はネットリテラシーを強化することで防げる詐欺でもあるため、事前の情報収集や手口を知っておくことが重要です。
本記事では、サポート詐欺の概要やよくある手口・相談先について解説します。
\もしかしたら詐欺に遭ったかもしれない.../
サポート詐欺とは


ウイルスやシステムエラーなど、緊急性の高いトラブルのサポートをすると申し出てくる詐欺が多いです。
サポート詐欺とは、偽の警告画面を使ってユーザーにサポート窓口へ連絡させ、金銭や個人情報を抜き取る詐欺行為です。
インターネット利用中に突然現れる「システムエラーが発生しています」などの警告画面のほか、メールで届く「ウイルスに感染しました」などの案内をもとに、サポート窓口へ誘導します。
緊急性を煽る文面が表示されて慌てて手続きしてしまい、後から詐欺だったと気づくのが典型的なパターンです。
サポート詐欺の流れ


サポート詐欺の流れを知り、騙されないようにしましょう。
1.インターネット閲覧中に警告画面を表示する
始めに、Webサイトを閲覧している最中、突然「ウイルス感染」「システム異常」などと書かれた警告画面が表示されます。
「エラーコード:0x80072f8f」など一見専門的な文言でリアルに見せることも多く、本物の警告文か偽の警告文か見分けがつきにくくなっています。
あたかもウイルス感染が起きているかのように見せて、焦りと不安を煽ってくるのが特徴です。

2.偽のサポート窓口に誘導する
警告文には「今すぐサポートにお電話ください」などの文言で連絡先が記載されており、偽のサポート窓口に誘導するようになっています。
とはいえ、掲載されている連絡先は本物のサポートセンターではなく、詐欺グループが用意した偽の窓口です。
偽のサポート窓口に連絡すると、親身で丁寧な対応に見せかけて「このまま放置するとデータがすべて消える」などの脅し文句を使ってくることがあります。

3.個人情報やクレジットカード情報を抜き取る
サポート窓口に連絡すると、遠隔操作ソフトを入れさせる・個人情報を聞き出す・サポート費用を請求する、などさまざまな詐欺を試みてきます。
「ウイルス除去には正規のライセンスが必要です」「遠隔サポートの登録が必要です」などの理由をつけ、クレジットカード情報を抜き取られるので注意しましょう。
また、「本人確認のため」と氏名・住所・生年月日・電話番号などの個人情報を聞き出すことも多く、伝えた情報は悪用されてしまいます。

サポート詐欺によくある手口・手法


ここでは、サポート詐欺によくある手口・手法を紹介するので詳しくみていきましょう。
警告音・警告ガイダンス・警告動画などで不安を煽る
サポート詐欺では、警告音・警告ガイダンス・警告動画などで不安を煽って焦らせる手法が使われています。
機械音声で「このパソコンはウイルスに感染しています。ただちにサポートセンターへお電話ください」と繰り返し案内されるなど、サポート詐欺を知っている人でも慌ててしまうような案内が出ることも。
「とりあえず電話しなきゃ」と思わせることが目的であり、詐欺グループへの連絡を誘導します。

詐欺用のソフトウェアを巧みにインストールさせる
サポート詐欺では、「問題を遠隔で確認するため」と称して詐欺用のソフトウェアをインストールさせる手口が多く使われています。
正規のリモートサポート用ソフトであっても、詐欺師が使って本来の目的以外でインストールされた場合、遠隔でパソコンを操作できる便利な道具になってしまうので注意しましょう。
接続用IDやパスワードを伝えてしまうと、詐欺師は完全に端末を操作できる状態になるので警戒が必要です。

ウイルス除去費用やサポート料金などを請求される
ウイルス除去費用として高額な料金を請求したり、「24時間サポートの契約が必要です」と言って料金を請求されたりすることがあります。
実際にはウイルスは存在せず、偽の警告画面だけであった場合がほとんどです。
料金支払い後に「支払っていただきありがとうございます。ただし、さらに深刻な問題が見つかりました」と言って、追加料金を要求されることもあるので注意しましょう。

「あと1時間以内に」など急ぎの対応を求める
サポート詐欺の手法の1つとして、時間的プレッシャーをかけて冷静さを失わせるというものがあります。
「あと1時間以内に対応しないとすべてのデータが消失します!」など、焦って迅速に行動するように仕向けることで、周りに相談する余裕を奪います。
「とりあえず解決しなければ!」という思いから、高額な料金を支払ってしまうこともあるでしょう。

類似の「ClickFix」にも注意!
最近では「ClickFix」など、サポート詐欺と似た手法を取る新しい詐欺が出現しています。
「ClickFix」とは、Webサイトにアクセスしたユーザーに偽の指示を表示し、ユーザー自身に悪質なコマンドを入力させる手法です。
reCAPTCHAという、ロボットと人間を区別してサイバー攻撃を防ぐサービスを装っているため、騙されてしまう方が多く被害が拡大しています。
サポート詐欺のように、直接偽のサポートセンター担当者と会話をしていなくても、結果的に個人情報を抜き取られたり悪質なマルウェアを入れられたりするので注意しましょう。

怪しいと少しでも感じたら、すぐにサイトを閉じて冷静に調べることが重要です。
サポート詐欺に遭ってしまったときの相談先


プロであれば対応方法もわかっているので、安心してアドバイスをもらえます。
ここでは、サポート詐欺に遭ってしまったときの相談先を紹介します。
少しでも違和感があればすぐにでも相談し、本当のサポートサービスなのか偽のサポートサービスなのか判断しましょう。
国民生活センター
国民生活センターでは、サポート詐欺をはじめ、消費者が経験する詐欺行為全般に関して相談を受け付けています。
不正な請求や不当な取引を受けた場合、どう対応すべきか具体的にアドバイスしてくれるので相談してみましょう。
警察
サポート詐欺に遭った、あるいは遭いそうになった場合は、警察への相談・通報も大切です。
特に、「金銭的な被害が発生した」「個人情報を渡してしまった」という場合はできるだけ早く警察に相談しましょう。
被害届を出すことで捜査対象になるため、最寄りの警察署や相談窓口へ相談するのがおすすめです。
弁護士
サポート詐欺で金銭的被害を受けたり個人情報を悪用されたりした場合、法的な対処が必要になるケースもあります。
任意での交渉や訴訟等ができたり、詐欺と判断できるか見極めてもらったりすることも可能です。
クレジットカード会社や関係機関とのやり取りについてもアドバイスしてもらえるので、困ったら弁護士への相談を検討しましょう。
まとめ|手口や特徴を知りサポート詐欺を見抜こう!
サポート詐欺は、誰でも被害に遭う可能性のある巧妙で悪質な詐欺です。
「警告音」や「ウイルス感染の表示」に驚いてしまうこともありますが、手口の特徴を知っておくことで、冷静に見抜く力が身につきます。
万が一被害に遭ってしまった場合、一人で悩まず、すぐに相談先に連絡することが大切です。
国民生活センター、警察、弁護士などの専門機関に相談して、解決に向けた糸口を探っていきましょう。