副業ブームの高まりとともに、「簡単に稼げる」「初期費用だけで利益が出る」といった甘い誘いに乗せられる副業詐欺の被害が急増しています。
近年は副業詐欺の手口が悪質になっており、副業に必要な資金を要求したあげく、「お金が足りないなら消費者金融から借りれば大丈夫」と借入れを勧められ、詐欺と借金の二重被害が発生しています。
そこで本記事では、消費者金融の借入れまで誘導する副業詐欺の実態と防止策を弁護士が徹底解説します。

本記事を読んで、被害に遭わないように十分ご注意ください。
\もしかしたら詐欺に遭ったかもしれない.../
副業詐欺の常套手段!消費者金融から借入れさせる理由

副業詐欺グループは、被害者自身の貯蓄が少ない場合でも、確実に詐欺を成功させるために周到な準備をしています。
なぜ、近年の副業詐欺では消費者金融からお金を借りさせるようになったのでしょうか。
そこで、本章では詐欺グループが被害者に消費者金融からお金を借りさせる理由を2つ紹介します。

詐欺グループ側が確実にお金を奪うため
詐欺グループは確実に被害者からお金を奪おうとしています。
「初期費用」や「マニュアル」などの名目でお金を請求しますが、被害者側が「お金がない」と説明しても引き下がりません。
消費者金融から借入れさせることで、被害者が手元にお金を持っていなくても確実にお金を奪うのです。
借金を背負わせることで逃げられなくする狙い
借金を背負ってしまった被害者は、返済のために「頑張って副業を続けるしかない」と思い込んでしまいます。
詐欺グループは被害者の心理を巧みに利用し、「もう少し頑張れば取り戻せる」「追加投資すれば利益が出る」とさらなる支払いへと誘導します。
結果として、被害者は借金返済と副業投資の悪循環に陥り、逃げるタイミングを失ってしまうのです。
副業詐欺で消費者金融を悪用させる流れとは

副業詐欺は、副業を名目に多くの人々からお金を奪うことを目的としています。
手元に現金がない被害者に対しても、巧みな指示で消費者金融からの借入れを強要し、つらい借金に悩まされるケースも多発しています。
そこで本章では、被害者を副業詐欺に誘導し、最終的に借金を背負わせるまでの流れを解説します。

流れをわかりやすく説明します。
インターネットの広告やサイトから副業詐欺に誘導される
まずは多くの人々を副業詐欺へ誘い込むために、InstagramなどのSNSや動画サイトから「誰でも簡単に高収入」「スマホ1つで月収〇〇万円」といった魅力的な広告で登録へと誘導します。
在宅で手軽に稼ぎたい、手軽に収入を増やしたいと考えている層をターゲットにしており、動画を見るだけ、クリックするだけといった簡単な作業で儲かるような広告が大半です。
関連記事:副業詐欺とは?よくある手口9選・共通点・相談先を幅広く解説!
LINE登録する
広告に興味を持った人が広告リンクを開くと、多くの場合LINEアカウントの登録を促されます。
詐欺グループは副業に関心を持った人からお金を奪うために、LINEで積極的に会話をし、副業を信じ込ませようとします。
被害者側は丁寧にサポートを受けていると思ってしまうため、詐欺グループを信頼するようになってしまいます。
高額プランやマニュアル購入などに誘導され金銭を要求される
LINE登録後、まずは「初期費用」や「教材費」として数千円程度の安価な料金を要求し、抵抗感を薄れさせます。
その後、本格的な高収入を得るために「プロの指導が受けられる」「サポートが充実している」といった高額なプランやマニュアルの購入が必要だと迫ります。
高額なプランやマニュアルは数十万円から数百万円にのぼり、被害者が「頑張れば元が取れる」と信じ込むように話術を駆使します。
お金がないと断っても消費者金融から借りるように指示される
高額のプランやマニュアルに誘導された際に、人によっては「そんな大金はない」と断るケースもあります。
しかし詐欺グループは執拗に消費者金融などからの借入れを指示し始めます。
「このプランに入れば確実に儲かるから、すぐに返せる」「利益で返せるので、負担なくプラン代が払える」などと、借金に対する心理的な抵抗感を下げる言葉をかけます。
借入れ手続きの指示では、どこの消費者金融がよいか、審査に通るための申告内容(嘘の勤務先など)まで細かく指示し、借入れを急がせます。
この際、特に注意すべきは「遠隔操作アプリ」を使って被害者のスマホを操作し、消費者金融への申し込みや振込手続きを遠隔操作で誘導する点です。

周到な手口に注意!消費者金融へ誘導する話術とは

SNSや副業サイトなどに潜んでいる広告を通じて急増している「副業詐欺」は、先述のとおり被害者を巧みに誘導し消費者金融で借金させています。
では、詐欺グループはどのような話術を駆使し、被害者を信じ込ませるのでしょうか。
本章では詐欺でよく用いられる話術を紹介します。
信用情報審査で必要と誘導する
「まずは信用情報の確認が必要です」
「審査に通すために一時的に入金履歴を作りましょう」
詐欺グループはまず、副業を始めるためには信用情報などを謳って審査が必要だと説明します。
一見もっともらしい説明ですが、実際には有名消費者金融のサイトへ誘導し、被害者にお金を借入れさせるのです。
借入れをさせたお金は、速やかに詐欺グループ側へ送金させます。
保証金を要求する
副業詐欺の特徴として、さまざまな理由をつけてお金を奪おうとすることが挙げられます。
例として、以下のような費用を請求するケースが見受けられます。
- 保証金
- システム利用料
- セキュリティ維持費 など
これらは「副業を始めるために必要な初期費用」と説明されますが、実際には詐欺の一環です。
特に保証金については、「過去に収益を持ち逃げされた被害があるため、あなたにも保証金を入れてもらう必要がある」などともっともらしい理由をつけて請求されることがよくあります。
また、「仲介会社として第三者機関に入ってもらうために、そこから保証金を借りてほしい」として、特定の金融機関や消費者金融からの借入れを勧められることもあります。
手持ちがないと伝えると「借りてでも払えば、すぐに回収できる」と言われ、借金をするよう誘導されるケースも少なくありません。
しかし、こうした名目で支払ったお金によって本当に副業が始められることはなく、仮に始まったとしてもわずかな報酬が一度だけ振り込まれる程度です。
その後、連絡が取れなくなるケースが大半です。
提携している消費者金融だと安心させる
副業詐欺の話術には「うちは〇〇カードローンと提携しています」「この金融機関なら安全ですよ」と、実在する大手消費者金融の名前を悪用するケースもあります。
大手だから安心、と油断してしまうと詐欺を疑わなくなってしまうのです。
あたかも公式に認められた副業のように装うことで、被害者の警戒心を緩める狙いがあります。
税金対策だと説得する
「副業収入が増えると税金がかかるから、今のうちに借入れをして経費にしましょう」など、一見ビジネス知識を装った虚偽の「税金対策」で消費者金融からの借入れに誘導する場合もあります。
実際には副業で儲かることはないため、被害者に借金を負わせるだけの仕掛けです。
しかし、もっともらしい理由のためインターネットで情報を検索しても信じてしまうおそれがあります。
また、仮に経費になったとしても利息部分のみで、元金は経費の対象にはなりません。
一般的に消費者金融からの個人借入れは、事業性のある資金と見なされない場合が多いので、税金対策という言葉を鵜呑みにしないようにしましょう。
遠隔操作アプリで誘導されるケースも
当サイトでも以前に紹介していますが、被害者のスマホに遠隔操作アプリをインストールさせ、「ローン申し込みをサポートします」と装いながら、借入れ申請や送金操作を行うケースも確認されています。
見知らぬアプリのインストールを求められたら、即座に通信を遮断することが重要です。
遠隔操作アプリの代表例は、AnyDeskやTeamViewerなどが挙げられますが今後別のアプリが悪用されるおそれもあります。

副業詐欺に惑わされない!未然に被害を防ぐ対策とは

副業詐欺は、副業をやりたいと願う人たちが信じたくなるような話術を使います。
年齢や性別問わず、誰もがターゲットになるおそれがあるのです。
詐欺に遭わないようにするためには、日頃から副業を誘う広告には詐欺が多いと知っておきましょう。
本章では、副業詐欺を未然に防ぐための対策方法をわかりやすく解説します。
典型的な誘い文句を知っておく
詐欺ではない副業もたくさんありますが、前金を求めるケースは極めて稀です。
「登録費」「保証金」などの名目でお金を要求されたら、その時点で詐欺を疑いましょう。
今回紹介したように、副業詐欺には典型的な誘い文句があります。
高額副業を謳うものや、LINE登録に誘導するものなど、詐欺のサインに気付いたら速やかに取引をストップさせましょう。
「借金してでも始める」副業は詐欺
正規のビジネスで「借金をしてでも副業を始めましょう」と言うことはありません。
無理に消費者金融の審査を受けさせるようなことも決してありません。
自社の副業マニュアルや情報を買わなければ儲からない、という誘導は典型的な副業詐欺の特徴です。
消費者金融からの借入れを勧められた場合は、即座に連絡を絶ち、弁護士や消費生活センターなどの専門機関へ相談してください。
誘導されたアプリは決してダウンロードしない
AnyDeskのようなアプリをダウンロードするように指示されたら、詐欺に巻き込まれている可能性が極めて高いでしょう。
該当アプリ以外でも、見知らぬアプリをダウンロードするように指示されたら副業詐欺を疑うべきです。
決してダウンロードせずに連絡を絶ってください。

大切なあなたのお金を奪われないためにもご注意ください。
少しでも怪しいと思ったら連絡に応じない
消費者金融への誘導以外にも、副業詐欺を疑うポイントがあったらすぐに連絡をストップしましょう。
副業詐欺のなかには、何度断ってもしつこく連絡してくるケースもあります。
しかし、毅然と連絡を絶ちましょう。
詐欺グループ側が「違約金を払え」「今登録しないとキャンペーンが終わる」など、誘導されて断れない場合は弁護士や警察へ相談しましょう。
もしもの時は弁護士へすぐに相談する
万が一「お金を振り込んでしまった」「遠隔操作アプリを入れてしまった」など、被害に遭った可能性がある場合は、できるだけ早く弁護士に相談しましょう。
詐欺被害は、時間が経つほど証拠の確保や返金交渉が難しくなります。
早期に弁護士へ相談することで送金停止の依頼や返金交渉など、迅速な対応が可能になります。
また、消費者金融への借入れについても相談できるため、詐欺被害によるストレスを軽減できます。
各地の弁護士会や自治体では「無料法律相談」などの窓口を設けており、初回相談は無料で受けられるケースもあり、まずは早急に相談することが大切です。

消費者金融を使った副業詐欺のよくある質問

副業詐欺の被害は年々巧妙化しており、「自分は関係ない」と思っていた人が被害に遭うケースも増えています。
本章では、実際の相談で多い質問を取り上げますので、副業詐欺に遭わないヒントにお役立てください。

ぜひこちらのよくある質問も参考にしてくださいね。
タスク案件でも副業詐欺は発生していますか
「簡単なアンケート回答で1件○円」「SNSでの宣伝で稼げる」といったタスク型の副業も、副業詐欺のよくあるパターンです。
報酬を支払わずに「有料登録」「追加プラン購入」へ誘導する詐欺も増えています。
特に「仕事を始めるには講座やマニュアルが必要」「成果報酬を受け取るにはシステム利用料がいる」などと説明された場合は、副業詐欺の可能性が極めて高いと考えましょう。
副業サイトでローンを組まされましたが詐欺でしょうか
詐欺の可能性が高いでしょう。
正規の副業や業務委託で「ローンを組んだり、消費者金融から借金して払ってください」と指示することはありません。
詐欺グループは「ビジネスの信用を示すため」「保証金を払えば後で返金される」と言って被害者を信じ込ませますが、支払ったお金が返ってくることはありません。
すぐに取引を中止し、警察や弁護士、消費生活センターに相談してください。
スマホ副業に登録してしまったら必ずだまされますか
登録しただけで必ず詐欺に遭うわけではありませんが、慎重に判断する必要があります。
スマホ副業の多くは、LINEを通じて「マニュアル購入」や「口座情報の登録」「遠隔操作アプリの導入」などへと誘導していきます。
もし登録してしまった場合は、 連絡をすべてブロックし、速やかにアプリを削除します。
ただし、すでに送金済みの場合は証拠として保全する必要があるため、まずは落ち着いて弁護士にご相談ください。
まとめ:消費者金融へ誘導する副業詐欺はすべて詐欺!だまされないように注意しましょう

副業詐欺は、誰にでも起こりうる身近な犯罪です。
「借金してでも始めた方がいい」「一時的な立て替えだから安心」といった言葉で、詐欺グループはあなたの心理を巧みに利用します。
しかし、正規の副業で消費者金融を使うことは絶対にありません。
もしも副業詐欺でお悩みなら、まずは詐欺に強い弁護士へご相談ください。
早期のご相談が、被害を広げないためにも大切です。