突然の訪問や電話で「不用品を買い取りますよ」と言われて、不安になったことはありませんか?
貴金属や車、不動産などの買取をめぐり、悪質な業者による詐欺被害は後を絶ちません。
なかには大手を名乗る業者だから大丈夫と思って契約したにもかかわらず、相場よりずっと安く買い叩かれたり、契約書すら渡されずトラブルになったりするケースもあります。
実際に、自身や自分の家族が買取詐欺のターゲットにされたらと思うと、不安になる方も多いでしょう。
そこで本記事では怪しい買取業者の典型的な手口や、金・車・不動産・着物・ブランド品など種類別に見られる詐欺の特徴をわかりやすく解説します。
買取詐欺にだまされたくない・家族や友人を守りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
\もしかしたら詐欺に遭ったかもしれない.../
その訪問は詐欺かも?怪しい買取業者の手口・トラブル例


1つずつ詳しくみていきましょう。
買取詐欺の典型的な手口・流れは、以下のとおりです。
- アポイントなしで突然訪問してくる
- 大手買取業者の名前を出して偽る
- 頼んだもの以外の不用品の回収もすすめてくる
- 査定金額をあとから下げてくる
- 契約書を渡さず、内容をあいまいにする
- その場で即決を迫ってくる
油断すると、気付かないうちに大きなトラブルに巻き込まれてしまいます。
ここから解説するような状況に出会ったら、要注意です。
アポイントなしで突然訪問してくる
アポイントなしで突然訪問してきて、家に上がり込もうとする業者がいます。
アポイントなしの訪問は、相手に準備させずに油断させるのが狙いです。
ときには数時間も玄関に居座られ、強引に話を進められて断り切れず、契約や品物を渡してしまうケースも少なくありません。

契約書を交付されていなければクーリング・オフの要件に当てはまることも多いので、慌てず対応してください。
大手買取業者の名前を出して偽る
悪質な業者は、以下のような実際の大手買取業者の名前を出して信用させようとします。
- ブックオフ
- ハードオフ
- セカンドストリート
- バイセル
このような大手買取業者が、無断で訪問買取を行うことはありません。
知名度の高い買取業者の名前を利用して不安を和らげ、そのまま契約を迫るのは典型的な詐欺の手口です。

本物の大手は、公式な契約手続きを踏みます。
知っている会社名だからと油断せず、冷静に対応しましょう。
頼んだもの以外の不用品の回収もすすめてくる
頼んだもの以外の不用品の回収もすすめてくる業者は、要注意です。
例えば「金を拝見します」と言いながら家に上がり込み、「他にも不用品がありましたら一緒に出してください」と着物や貴金属の回収も強引にすすめてくる業者もいます。
本来依頼していない物を次々と回収されてしまい、気付いたときには大切な品まで持ち去られていたという被害も少なくありません。
これは典型的な「押し買い」のパターンで、トラブルに発展する可能性が高い手口です。

断る権利はありますし、強引ならすぐ消費生活センターや警察に相談してください。
査定金額をあとから下げてくる
最初の査定金額から何かと理由をつけて、最終的に半額以下の金額を提示してくるケースがあります。
一度は高めの査定金額を提示して安心させた後、さまざまな理由をつけて最終的に半額以下の金額しか支払わない、これは「二重査定」と呼ばれる典型的な手口です。
人は最初に聞いた金額を基準に考えてしまうため(アンカリング効果)、あとから下げられても「それでも仕方ないか」と感じてしまう心理が働きます。
このような不当な査定に応じる必要はありません。

口頭のやり取りではなく査定内容を書面でもらい、複数社で比較するのが安全です。
契約書を渡さず、内容をあいまいにする
悪質な業者のなかには、契約書を渡さず口頭の説明だけで済ませようとするケースがあります。
「後で郵送します」と言われたまま、届かないことも珍しくありません。
書面がないと取引の条件や金額があいまいになり、トラブルが起きた際に証拠を残せなくなります。
法律では、訪問買取の場合に契約書を交付することが要件として定められており、これは事業者側の義務です。
参考:e-Gov 法令検索「特定商取引に関する法律(第58条の7・第58条の8)」
少しでも不審に思ったらその場で契約せずに、きっぱり断る勇気を持ちましょう。

書面交付は法律で定められた要件ですから、受け取れない時点で契約を進めるべきではありません。
その場で即決を迫ってくる
「今日中に決めないと値段が下がりますよ」などと言って、考える時間を与えずに即決を迫るのは悪質業者の典型的なやり口です。
消費者を焦らせて冷静に判断させないことで、不利益な契約を結ばせるのが狙いです。
正規の業者であれば契約を急かすことはなく、十分に比較検討する時間を設けてくれます。
強引に即決を求めてくる場合は、その時点で警戒しましょう。

少しでも不安ならその場で契約しない勇気を持ってください。
【種類別】悪徳業者の買取詐欺の手口と対策一覧


金・車・不動産・着物・ブランド品と、幅広い分野でトラブルが増えています。
それぞれに特徴的な手口があるので、種類ごとにみていきましょう。
買取詐欺の手口は、商品ジャンルによって巧妙さや切り口が異なります。
ここでは、相談件数が多く被害も目立つ以下の5つの分野を取り上げ、典型的な手口と対策を一覧表にまとめました。
- 金・貴金属
- 車
- 不動産
- 着物
- 家電・ブランド品
ご自身やご家族が利用する可能性のある分野をチェックして、事前に注意点を押さえておきましょう。
| 種類 | 典型的な詐欺手口 | 主な対策・注意点 |
| 金・貴金属 | ・「純度が低い」「傷がある」「偽物」と理由をつけて大幅減額する
・押し買いで強引に持ち去る |
・その場で売却せず、複数業者に相見積もりを取る
・買取価格の相場を事前に調べておく ・クーリング・オフ制度や書面交付要件を理解しておく |
| 車 | ・契約後に「修理が必要」「事故歴があった」などの理由で減額を要求される
・提示された査定額から大幅に下げられる |
・契約書の細部(減額・キャンセル規定など)を確認する
・査定内容を写真などで記録する ・信頼できる業者・団体(例:JPUCなど)を選ぶ |
| 不動産 | ・「早く売らないと損する」「買い手がつかない」などで急かして、安値で契約を迫る
・囲い込み営業により、情報が隠される |
・複数社で査定を取る・比較する
・媒介契約書の内容をしっかり確認する ・宅建業者免許番号・会社の口コミを調べる |
| 着物 | ・「価値がない」「汚れている」と一方的に評価を低くされる
・貴金属と抱き合わせで回収される ・宅配買取で返送料や返却ポリシーが不明なことでトラブルになる |
・古物商許可証の確認を取る
・着物専門業者を選ぶ・即決を避け冷静に判断する ・ 宅配の場合は返却ポリシーや送料負担を事前に確認する |
| 家電・ブランド品 | ・偽物と決めつけられて大幅減額または買取ではなくなる(回収)
・宅配後、業者と連絡が取れなくなる ・複数品をその場で持ち帰られ、後で「返金・返却はできない」と言われる |
・ギャランティカードなどの証明書を用意する
・信頼性の高い宅配業者(実店舗・実績があるところ)を選ぶ ・査定結果は必ず書面で確認する |
買取詐欺の手口は分野ごとに巧妙ですが、事前に知っておくことで対応できる可能性があります。
少しでも不審に感じたら即決せず、複数の業者や弁護士に相談するのがおすすめです。
不安を感じたら、必ず複数の業者や弁護士に相談してください。
【2025年最新】買取詐欺の事例・ニュース


ニュースでも「買取詐欺」という用語を耳にしますが、実際の被害ってどれくらい起きているんですか?

詐欺の手口は年々巧妙になり、最新の事例をみると「まさか自分が」という状況に誰でも陥りかねないことがわかります。
ここでは2025年に報道された代表的な事例を取り上げ、どんな被害があったのかを具体的に紹介します。
被害額4億円以上の中古車買取詐欺
2025年、東京都板橋区に本社をおく中古車買取・販売業者「株式会社カートップ」が破産申請しました。債権者は約80名、負債総額は約4億2,000万円に上る事件です。
高額査定を謳って車を引き渡させたあとに店舗閉鎖や連絡不能となるなど、買取代金未払の疑いが持たれている被害が多数報告されています。
参考:上層部は「億を集めて計画倒産するのが夢」と語り…被害額は4億円以上「中古車買取詐欺」の悪辣な手口 Yahoo!ニュース 2025年6月6日 8:00配信

また、破産リスク・資金繰りの不透明さは見た目だけではわかりにくいですが、業者の信用調査である程度確認できます。
車買取代金未払い詐欺
「車を買い取ります」という業者に車を引き渡したのに、約束された代金が支払われないという被害報告が愛知県名古屋市を中心に相次いでいます。
業者から「破産します」という通知を一方的に送り付け、その後音信不通になるケースもあり、警察が詐欺容疑で捜査を始めている模様です。
参考:愛車を売却するも代金支払われず…音信不通の買い取り業者から「破産する」と通知 警察が詐欺容疑で捜査 愛知 CBC news 2025年5月27日 18:28配信

これらを契約前に確認できていれば、防げる被害が多くなります。
買取詐欺に実際遭ったらどうすればいい?今すぐできる対処法

被害に気付いた時点で、できることはたくさんあります。
正しい手順を踏めば、お金や品物を取り戻せる可能性も出てきます。
ここでは、実際に被害に遭ったときに取るべき対処法を3ステップで解説します。
警察に通報する
まずやるべきことは、警察に被害を通報することです。
例えば、突然訪問してきた業者に貴金属を見せたら持ち去られてしまったり、約束された代金が支払われなかったりするケースがあります。
被害に遭ったと気付いたら、以下の内容をできる限り記録して、最寄りの警察署または110番に通報してください。
- 現場の状況
- 業者の名前
- 住所・連絡先
- 契約書・領収書
- 証拠となる電話やメッセージ
こうした被害について、大阪府警・佐賀県警の公式サイトでも訪問買取や押し買いによる被害に遭ったら警察に通報するよう注意を呼びかけられています。
参考:大阪府警本部「突然の訪問買い取りに注意」
参考:佐賀県警察本部「貴金属等の「押し買い」に注意!!」
消費生活センターに相談する
次に、消費生活センターへの相談も検討してみてください。
強引な押し買い、約束された代金が支払われないなどの被害については無料でアドバイスを受けられます。
特に、訪問購入に該当する取引であれば、クーリング・オフ制度が活用できる可能性があります。
訪問購入にあたる買取契約で、書面(契約書または申込書面)を受け取った日を1日目とし、その日から8日以内であれば契約の申し込みの撤回または契約の解除が可能です。
なお、事業者が法定書面を交付していない場合には、この8日間のカウント自体が始まらないため、8日間の期間を過ぎてもクーリング・オフを主張できる場合があります。
参考:e-Gov 法令検索「特定商取引に関する法律(第58条の14)」
そして、相談するときは、以下の点を準備しておくとスムーズです。
- 契約書や売買契約の書面があるかどうか
- 引き渡した品物・査定時のやり取り(電話やメッセージなど)の証拠
- 契約内容・代金・業者の情報(名称・住所・連絡先など)
消費生活センターはこれらの情報をもとに、トラブル解決に向けた手続きやクーリング・オフが使えるかどうかの判断支援をしてくれます。
関連記事:自分で業者を呼ぶとクーリング・オフできない?|よくわかる!弁護士に学ぶ詐欺被害
契約書類を受け取ってから8日以内の手続きが目安なので、被害に気付いたら早めに動きましょう。
弁護士に相談する
警察や消費生活センターに相談しても解決が難しいケースでは、弁護士への相談を検討してみてください。
特に、被害額が大きい場合や業者が契約書を交付せず証拠が不十分な場合には、専門的な法的対応が必要です。
弁護士は、返金請求のための通知書作成や訴訟・仮差押えなどの手続きを通じて、被害回復に向けた具体的なサポートを行ってくれます。
また訪問購入に関しては、「クーリング・オフができるかどうか」の判断も、弁護士であれば的確にアドバイスしてもらえます。
クーリング・オフの適用可否や返金請求の具体的な方法は、弁護士に任せた方が安心です。
買取詐欺に関するよくある質問


ここからは、よくある質問を取り上げて1つずつ整理していきましょう。
リサイクルや不用品回収のしつこい電話は買取詐欺の可能性が高いですか?
はい。買取詐欺の可能性が高いので要注意です。
執拗な電話がかかってきたら相手の会社名や所在地を確認し、即答しないようにしましょう。
そして、怪しいと感じたらすぐに消費生活センターにも相談してください。
信頼できる業者であれば、いきなり電話で契約を迫ることはありません。
大手の買取業者にはどのようなものがありますか?
大手の買取業者を、以下の表でジャンルごとにまとめました。
| 種類 | 主な大手業者 |
| 金・貴金属 | ・ザ・ゴールド
・ジュエルカフェ ・なんぼや |
| 車 | ・ガリバー
・WECARS ・ラビット |
| 不動産 | ・カチタス
・スター・マイカ ・リプライス |
| 着物 | ・バイセル
・福ちゃん ・たんす屋 |
| 家電・ブランド品 | ・セカンドストリート
・ブックオフ ・コメ兵(KOMEHYO) |
いずれも全国的に知名度が高く、実店舗や実績のある業者です。
ただし、前述のとおり、信頼性の高い業者の名前を使って詐欺を仕掛けてくる悪質な業者もいるので注意しましょう。
訪問買取でトラブルを起こしたことがある業者名は公表されていますか?
トラブルというレベルではありませんが、行政処分業者は公表されています。
インターネット上の口コミサイトや消費者向け比較メディアなどでは、実際にトラブルがあったとされる業者名が言及されている場合があります。
ただ、特定の業者名が出ていても鵜呑みにせず、あくまで「手口」や「対応の仕方」に注目するようにしてください。
業者名より手口を見抜くことが大切で、困ったら公的機関に相談するようにしましょう。
悪質な出張買取業者の特徴を教えてもらえませんか?
悪質な出張買取業者の主な特徴は、以下のとおりです。
- アポイントなしで突然訪問してくる
- 大手買取業者の名前を出して偽る
- 頼んだもの以外の不用品の回収もすすめてくる
- 査定金額をあとから下げてくる
- 契約書を渡さず、内容をあいまいにする
- その場で即決を迫ってくる
こうした特徴を複数持ち合わせている業者は、悪質である可能性が高いと考えられます。
アポイントなしで突然訪問してくることや契約書の不交付など、法律違反の可能性がある行為を確認したらすぐに相談窓口に連絡してください。
買取詐欺に遭って困っている方は大地総合法律事務所にご相談ください

買取詐欺の被害に遭うと、お金はもう戻らないのではないかと不安になる方もいます。
しかし実際には警察や消費生活センターへの相談に加え、弁護士のサポートを受けることで返金請求や法的手段による回復を図れるケースがあります。
大地総合法律事務所では、詐欺被害をはじめとしたトラブル解決に注力しています。
事前に弁護士と直接話せる機会を用意していますので、安心してご相談ください。
初回相談は無料です。
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