弁護士法人大地総合法律事務所、代表弁護士の佐久間です。
不倫慰謝料を請求され、「弁護士に相談したほうがよいのか」「どの弁護士に依頼すれば減額できる可能性があるのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
不倫慰謝料の減額交渉では、単に不倫問題を扱っている弁護士を選べばよいとは限りません。
特に、請求された側の対応では、相手方の請求額が妥当か、証拠の内容は十分か、どのような事情を主張できるかを冷静に見極める必要があります。
弁護士選びを誤ると、十分な説明を受けられないまま手続きが進んだり、費用面で不安が残ったりする場合があります。
本記事では、不倫慰謝料の減額を依頼する弁護士を選ぶ基準や、避けるべき弁護士の特徴、相談先を探す際のポイントを弁護士の立場から解説します。
不倫慰謝料を請求され、弁護士選びで失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
\不倫がバレてしまった.../
慰謝料減額を依頼する弁護士を選ぶ基準

不倫慰謝料の減額を依頼する弁護士を選ぶ際は、「不倫問題を扱っているか」だけで判断しないことが大切です。
同じではありません。
慰謝料を請求された側の対応では、相手方の主張をそのまま受け入れるのではなく、減額できる事情があるかを丁寧に見極める必要があります。
ここでは、慰謝料減額を依頼する弁護士を選ぶ際に確認したい4つの基準を解説します。
①被請求者側の慰謝料減額実績が豊富か
まず確認したいのは、不倫慰謝料を請求された側、つまり被請求者側の減額実績があるかどうかです。
不倫慰謝料の案件といっても、慰謝料を請求する側の対応と、請求された側の対応では重視するポイントが異なります。
例えば、次のような事情がある場合には、請求額より低い金額で解決できる可能性があります。
- 相手夫婦が離婚していない
- 不貞期間が短い
- 不貞行為の回数が少ない
- 請求額が相場より高い
- 相手方の主張に事実と異なる部分がある
- 不倫前から夫婦関係が悪化していた可能性がある
そのため、弁護士を選ぶ際は、単に「不倫問題に対応しているか」ではなく、「慰謝料を請求された側の減額交渉に慣れているか」を確認することが大切です。
事務所のホームページに減額事例が掲載されている場合は、請求額からどの程度減額されたのか、どのような事情を踏まえて解決したのかを確認するとよいでしょう。
どのような事情があれば減額を主張できるのかは、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】不倫慰謝料は減額交渉できる?可能性がある14の状況と進め方
②あなたの具体的な状況に沿って減額の見込みを説明してくれるか
次に大切なのは、相談者の状況に沿って減額の見込みを説明してくれるかどうかです。
不倫慰謝料の金額は、すべてのケースで一律に決まるわけではありません。
婚姻期間、不貞期間、離婚の有無、子どもの有無、夫婦関係の状態、証拠の内容、相手方の精神的苦痛の程度など、さまざまな事情を踏まえて判断されます。
被請求側に特化している弁護士であれば、以下の項目などから減額の見通しを説明してくれるでしょう。
- 請求額はいくらか
- 相手方はどのような証拠を持っているか
- 不貞期間や回数はどの程度か
- 相手夫婦は離婚しているか
- 相手方の婚姻期間はどの程度か
- 不倫前から夫婦関係が悪化していた事情はあるか
- すでに相手方へ謝罪や支払いの約束をしていないか
信頼できる弁護士であれば、「減額できる可能性がある事情」と「減額が難しくなる事情」の両方を説明してくれることが多いです。
よい話だけでなく、不利な点も含めて伝えてくれるかどうかを確認しましょう。
③家族・職場にバレないよう配慮してくれるか
不倫慰謝料を請求された方の中には、慰謝料の金額だけでなく、「家族に知られたくない」「職場に連絡されたくない」と不安を感じている方も多いです。
弁護士を選ぶ際は、こうしたプライバシー面に配慮してくれるかも重要な基準になります。
不倫慰謝料の問題では、精神的な負担が大きくなりやすいため、相談時に次のような点を確認しておくと安心です。
- 相手方との連絡窓口を弁護士に任せられるか
- 自宅や職場に連絡が来ないよう対応してもらえるか
- 郵送物や電話連絡に配慮してもらえるか
- 家族に知られたくない事情を踏まえて進めてもらえるか
ただし、弁護士に依頼すれば必ず家族や職場に知られないと保証できるわけではありません。
相手方の行動や裁判手続きの進行によっては、完全にリスクをなくすことが難しい場合もあります。
そのため、「絶対にバレません」と言い切る弁護士よりも、リスクがある場面と対策を具体的に説明してくれる弁護士のほうが信頼できるでしょう。
家族に知られてしまう典型的な場面と、その具体的な対策は以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】不倫の内容証明が届いたら家族にバレる?バレないための対策と解決法
④弁護士費用の内訳を最初から明確に説明してくれるか
最後に確認したいのが、弁護士費用の内訳を最初から明確に説明してくれるかどうかです。
不倫慰謝料の減額を依頼する場合、弁護士費用には主に相談料、着手金、報酬金、実費などが含まれることがあります。
特に注意したいのは、報酬金の計算方法です。
相談時には、少なくとも次の点を確認しておきましょう。
- 相談料はかかるか
- 着手金はいくらか
- 報酬金はどのように計算されるか
- 実費や日当は発生するか
- 裁判になった場合に追加費用はかかるか
- 分割払いに対応しているか
費用の説明が曖昧なまま契約を急がせる弁護士には注意が必要です。
信頼できる弁護士であれば、契約前に費用の内訳や発生条件を説明し、相談者が納得したうえで依頼できるよう配慮してくれます。
不倫慰謝料を請求された直後は、焦りや不安からすぐに依頼を決めたくなるかもしれません。
しかし、弁護士費用は解決後の負担にも関わるため、契約前に必ず確認しておきましょう。
着手金や成功報酬の相場と、相談から解決までの流れは以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】不倫慰謝料を請求された方へ|弁護士費用・減額事例・依頼の流れを解説

慰謝料減額の依頼を避けるべき弁護士の特徴
不倫慰謝料の減額を依頼する場合、どの弁護士に相談するかによって、説明の受けやすさや交渉の進め方が変わることがあります。
弁護士を選ぶ際は、よい弁護士の基準だけでなく、依頼を慎重に考えたほうがよい弁護士の特徴も知っておくことが大切です。
不安を感じる理由が、説明の曖昧さや態度、費用面にある場合は、その場で契約せず、別の事務所にも相談して比較することをおすすめします。
ここでは、慰謝料減額の依頼を避けるべき弁護士の特徴を解説します。
①不倫した側に批判的・高圧的な態度をとる
不倫慰謝料を請求された側の相談では、相談者自身も強い不安や後悔を抱えていることが多いです。
もちろん、不貞行為が事実であれば、相手方に精神的苦痛を与えた点は軽く考えるべきではありません。
しかし、弁護士の役割は、相談者を一方的に責めることではなく、法的な観点から状況を整理し、適切な解決方法を一緒に考えることです。
相談時に、不倫した側であることを理由に強く責めたり、高圧的な態度をとったりする弁護士の場合、必要な事情を十分に話しにくくなる可能性があります。
そのため、相談時には、厳しいことも冷静に説明しつつ、必要な事情を聞き取ってくれる弁護士を選ぶことが大切です。
②「必ず減額できます」と根拠なく断言する
「必ず減額できます」「絶対に支払わなくて大丈夫です」といった断定的な説明をする弁護士にも注意が必要です。
不倫慰謝料の減額可能性は、請求額、証拠の内容、不貞期間、離婚の有無、夫婦関係の状態、相手方の主張などによって変わります。
そのため、具体的な事情を確認しないまま、減額できると断言することはできません。
信頼できる弁護士であれば、次のように説明してくれることが多いです。
- 減額できる可能性がある事情
- 減額が難しくなる事情
- 相手方がさらに主張してくる可能性
- 裁判になった場合の見通し
- 交渉で解決する場合の現実的な着地点
根拠を示さずに「大丈夫です」とだけ説明する場合は注意が必要です。
不倫慰謝料の問題では、安心できる言葉だけでなく、現実的な見通しを伝えてくれるかどうかを重視しましょう。
③費用の質問に対して曖昧な答えしか返ってこない
弁護士費用について質問したときに、曖昧な答えしか返ってこない場合も注意が必要です。
不倫慰謝料の減額交渉では、着手金や報酬金のほか、実費、日当、裁判移行時の追加費用などが発生する場合があります。費用体系を理解しないまま依頼すると、解決後に「思っていたより費用が高かった」と感じることがあります。
特に確認したいのは、報酬金の計算方法です。
減額交渉では、相手方の請求額から実際の合意額まで減額できた金額をもとに、報酬金が計算されるケースが一般的。

例えば、300万円を請求され、100万円で合意した場合、差額である200万円を基準に報酬金が発生する仕組みです。
費用の説明を避けたり、「あとで説明します」と契約を急がせたりする場合は、慎重に判断したほうがよいでしょう。
費用面で納得できないまま依頼するのではなく、契約前に内訳を確認し、不明点を残さないことが大切です。

不倫の慰謝料減額に特化した弁護士の探し方
不倫慰謝料の減額を依頼する弁護士を探す際は、なんとなく近くの法律事務所を選ぶのではなく、被請求者側の対応に慣れているかを確認することが大切です。
特に、慰謝料を請求された直後は焦ってしまい、最初に見つけた弁護士にすぐ依頼したくなる方もいます。
しかし、弁護士によって注力している分野や対応方針、費用体系は異なります。
探し方としては、弁護士ポータルサイト、法律事務所のホームページ、無料相談の3つを組み合わせて確認する方法があります。
①被請求者向け不倫慰謝料を扱う弁護士ポータルサイトを活用する
まず、不倫慰謝料に対応している弁護士を探す方法として、弁護士ポータルサイトの活用があります。
弁護士ポータルサイトでは、地域、相談内容、無料相談の有無、電話相談の可否などの条件で弁護士を探すことができます。
自分の住んでいる地域で、不倫慰謝料を扱っている弁護士を一覧で確認できるため、最初の候補を探す方法として使いやすいでしょう。
ただし、ポータルサイトを見るときは、「不倫問題に対応」「男女問題に対応」といった広い表記だけで判断しないことが大切です。
不倫慰謝料の減額を依頼したい場合は、次のような表記があるかを確認しましょう。
- 慰謝料を請求された方へ
- 不倫慰謝料の減額交渉
- 高額な慰謝料請求への対応
- 被請求者側の解決実績
- 相手方との示談交渉に対応
このような記載がある事務所は、請求された側の相談を想定している可能性が高いです。
一方で、ポータルサイトの情報だけでは、実際の対応方針や減額の見通しの説明方法まではわかりません。
そのため、候補を見つけた後は、事務所のホームページや無料相談でさらに確認することが大切です。
②事務所のHPや口コミを確認する
候補となる法律事務所を見つけたら、事務所のホームページを確認しましょう。
特に、不倫慰謝料の減額を依頼したい場合は、被請求者側の情報がどれくらい掲載されているかを見ることが大切です。
確認したいポイントは、主に次のとおりです。
- 不倫慰謝料を請求された方向けのページがあるか
- 減額事例が掲載されているか
- 相談から解決までの流れが説明されているか
- 家族や職場に知られたくない場合の配慮が書かれているか
- 弁護士や事務所の雰囲気がわかるか
特に減額事例が掲載されている場合は、請求額と解決額の差だけでなく、どのような事情を踏まえて減額されたのかも確認するとよいでしょう。
また、口コミを確認する場合は、評価の点数だけで判断しないことが大切です。
口コミには個人の感じ方が反映されるため、すべてをそのまま受け止める必要はありません。
見るべきなのは、相談者への説明が丁寧だったか、連絡が取りやすかったか、費用説明が明確だったかなど、依頼後の安心感に関わる部分です。
口コミは参考情報の1つとして見ながら、最終的には相談時の説明内容や相性を確認することが大切です。
③複数の事務所に無料相談して比較する
不倫慰謝料の減額を依頼する弁護士を選ぶ際は、可能であれば複数の事務所に相談して比較することをおすすめします。
1つの事務所だけに相談すると、その説明が妥当なのか、費用が高いのか低いのか、対応方針が自分に合っているのかを判断しにくい場合があります。
複数の事務所に相談すると、次のような点を比較しやすくなります。
- 減額の見通しの説明が具体的か
- 不利な事情も説明してくれるか
- 費用の内訳が明確か
- 相手方との連絡を任せられるか
- 質問に丁寧に答えてくれるか
- 話しやすい雰囲気があるか
不倫慰謝料の問題は、金額だけでなく、精神的な負担やプライバシーの不安も大きくなりやすいため、弁護士との相性も軽視できません。
複数の事務所に相談をする場合は、同じ情報を整理して伝えることが大切です。
請求書や内容証明、相手方から届いたLINE、請求額、現在の状況などを準備しておくと、各事務所の説明を比較しやすくなります。
無料相談だけで依頼を決める必要はありません。
説明内容や費用、対応方針を確認し、納得できる弁護士を選ぶことが大切です。
【よくある質問】慰謝料減額の弁護士選びについて
ここでは、不倫慰謝料の減額を依頼する弁護士選びについて、よくある質問にお答えします。
弁護士に相談する前は、「不倫をした側でも相談してよいのか」「無料相談だけで終えてもよいのか」など、不安を感じる方も少なくありません。
不倫慰謝料を請求された場合でも、法的に確認すべき点はあります。
請求額をそのまま受け入れる前に、まずは状況を整理することが大切です。
Q1. 不倫をした側でも弁護士に相談・依頼できますか?
不倫をした側でも、弁護士に相談・依頼することはできます。
不貞行為が事実であっても、相手方から請求された金額を必ずそのまま支払わなければならないとは限りません。
そのため、請求額が相場より高い場合や、相手方の主張に事実と異なる部分がある場合には、減額交渉の余地があることがあります。
「自分が悪いから相談してはいけない」と考える必要はありません。
大切なのは、事実関係を整理し、法的にどのような対応が必要かを確認することです。
Q2. 相性が合わない弁護士に依頼してしまった場合、途中で変更できますか?
弁護士を途中で変更することは可能です。
ただし、すでに契約している場合は、委任契約の内容や進行状況によって、費用の精算が必要になることがあります。
着手金が返金されるか、報酬金が発生するか、実費の扱いがどうなるかは、契約内容によって異なります。
また、途中で弁護士を変更すると、新しい弁護士がこれまでの経緯を確認する時間が必要になります。
相手方との交渉が進んでいる場合や、裁判に移行している場合には、引き継ぎに注意が必要です。
そのため、変更を検討する場合は、次の点を整理しておきましょう。
- 現在の弁護士との契約内容
- これまでの交渉経緯
- 相手方から届いた書面
- すでに提示した条件や回答内容
弁護士との相性は、依頼後の安心感にも関わります。
説明が極端に少ない、連絡が取りにくい、方針に納得できないといった不安がある場合は、早めに別の弁護士へ相談してみるのも1つの方法です。
Q3. 無料相談だけして依頼しなくても問題ありませんか?
無料相談は、相談者が状況を整理し、弁護士の説明内容や費用、対応方針を確認するための機会でもあります。
そのため、相談したからといって、必ずその場で依頼しなければならないわけではありません。
むしろ、不倫慰謝料の減額を依頼する場合は、複数の事務所に相談して比較したほうが、自分に合う弁護士を見つけやすい場合があります。
無料相談の時間には限りがあることが多いため、相談前に、請求額、相手方から届いた書面、不貞行為の期間、相手方夫婦の状況などを整理しておくと、より具体的な説明を受けられるでしょう。
相談後に依頼するかどうかは、説明内容や費用、弁護士との相性を踏まえて判断することが大切です。
不倫慰謝料の弁護士選びは大地総合法律事務所にご相談ください
不倫慰謝料の減額を依頼する弁護士を選ぶ際は、被請求者側の減額実績、説明の具体性、家族や職場への配慮、弁護士費用の明確さを確認することが大切です。
まずは、相手方から届いた書面や請求額、相手方が主張している内容、自分の認識と異なる点を整理しておくとよいでしょう。
内容証明やLINE、相手方代理人からの通知などがある場合は、相談時に確認できるよう準備しておくと、より具体的な見通しを立てやすくなります。
大地総合法律事務所では、不倫慰謝料を請求された方からのご相談をお受けしています。
高額な慰謝料を請求されている場合でも、事情を確認したうえで、減額の可能性や今後の対応方針を丁寧に整理します。
不倫慰謝料を請求されて弁護士選びに迷っている方は、請求額をそのまま受け入れる前に、まずは一度ご相談ください。
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