「スマホだけで簡単に月収30万円って書いてあるけど、本当かな?」
「誰でもできる在宅副業というDMが届いたけど、よくわからないし不安だ」
近年多くの企業が副業を推奨するようになっていますが、関心を持つ方が増えるとともに「詐欺的手法の副業」も増加しています。
SNSなどを用いて悪質なサイトへ誘導したり、担当者を名乗る人物から電話で誘導されたりするケースも少なくありません。
では、副業に関する情報を扱う「株式会社YASAKA」は安心できる会社でしょうか。
本記事では、株式会社YASAKAの概要や副業の仕組み、詐欺的手法や違法性の可能性を中心に詳しく解説します。
また、詐欺的手法の副業被害に遭った場合に弁護士ができること、返金までの流れについても紹介しますので、ぜひご一読ください。
※本記事は記載の業者について刑法上、民法上の詐欺と断定するものではありません。
\もしかしたら詐欺に遭ったかもしれない.../
株式会社YASAKAとは?

出典:株式会社YASAKA
「株式会社YASAKA」という名称を持つ会社は日本国内にいくつか存在していますが、今回注目していくのは競馬予想を用いた副業ビジネスを展開している会社です。
本章では株式会社YASAKAの会社情報や、提供している副業ビジネスについて詳しく解説します。
株式会社YASAKAの会社情報
株式会社YASAKAの会社情報は以下のとおりです。
| 会社情報 | 詳細 |
| 会社名 | 株式会社YASAKA |
| 所在地 | 東京都港区赤坂2丁目21-4 |
| 代表者 | 永森 航汰 |
| 設立 | 令和6年6月6日 |
| 資本金 | 100万円 |
| 事業内容 | ・サイト制作
・システム開発 ・広告代理店業 ・SEO、MEO対策 |
| URL | https://yasaka-ysk.com/ |
参考:株式会社YASAKA
なお、副業などに関する情報商材をインターネット上で販売する事業者は、特定商取引法に基づき氏名や電話番号などの表示を義務付けられています。
株式会社YASAKAが情報を販売していると思われる「スマホで副収入の決定版!!」というサイトでは、特定商取引法に基づき以下の形式で会社情報が掲載されています。
| 会社情報 | 詳細 |
| 販売事業者 | 株式会社YASAKA |
| 販売責任者 | 永森 航汰 |
| [email protected] | |
| 所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目21-4 |
| 電話番号 | 03-5050-1167 |
| 営業時間 | 11:00~20:00 |
| URL | https://yasaka-ysk.com/ |
株式会社YASAKAの法人番号情報
法人は国税庁のサイトで、法人番号を検索することも可能です。
株式会社YASAKAの情報を入力すると、実在している会社であるとわかりました。詳しい情報は以下のとおりです。
| 法人番号 | 2030001160870 |
| 商号又は名称 | 株式会社YASAKA |
| 商号又は名称(フリガナ) | ヤサカ |
| 本店又は主たる事務所の所在地 | 東京都港区赤坂2丁目21番4号 |
| 最終更新年月日 | 令和6年10月24日 |
なお、本店所在地として記載されている住所はレンタルオフィスのようです。
参考:国税庁 法人番号公表サイト
レンタルオフィスは小さなスペースが区切られているだけのため、実際に入れる人数は多くても数名〜10名程度でしょう。
従業員を多数抱えて活動している企業であれば、本社機能としては不自然です。
さらに、もしバーチャルオフィスであれば、その名のとおり「バーチャル」のため中に人はおらず、実態のある事務所とは言えません。
その場合には、「一体どこで業務をしているのか?」という疑問が残ります。
加えて、この住所には部屋番号の記載がありません。
通常の企業であれば、郵送物や取引先とのやり取りのために正確な住所を示すはずです。
部屋番号を明かさないのは、住所を特定されたくない事情があるのではないかと考えざるを得ません。
そうなると、弁護士や裁判所からの書面が届きにくいようにしているのではないかといった疑念も湧いてきます。
こうした点を総合すると、記載された住所からは「信用できる会社」と判断することは難しいでしょう。
株式会社YASAKAが提供している副業とは
東京都に拠点を置く株式会社YASAKAは、会社情報上ではウェブサイト制作、システム開発、および広告代理店業などを事業内容としています。
しかし、実体としては、副業に関する情報の販売に注力しているようです。
公式サイトの説明によると、同社のLINEアカウントを通じて副業サイトに登録すると「システムの利用案内」が送られ、競馬の馬券に関する情報が届くと書かれています。
株式会社YASAKAの副業の仕組み

インターネットを通じた副業案件は増加していますが、なかには悪質な闇バイトにつながるケースも見受けられるため、注意が必要です。
特に作られたばかりの会社が募集していたり、登録時に高額の初期費用を請求してきたりする場合は、詐欺的手法の可能性が高いため十分に注意しましょう。
株式会社YASAKAが提供する副業についても、公式情報だけでは判断が難しいため、仕組みや口コミ、広告手法などの観点から分析することが大切です。
そこで、本章では株式会社YASAKAの副業の仕組みなどについて分析します。
株式会社YASAKAが提供する副業の仕組み
株式会社YASAKAの副業は、公式サイトには「スマホで副収入の決定版」と大きく掲げられています。
しかし、具体的にどんな作業をすれば副収入につながるのかは不明確で、契約条件や利用料金といった重要な情報も記載されていません。
まずは氏名やメールアドレスを入力して登録を促す仕組みになっています。
外部の情報を調べると、株式会社YASAKAは「AIツールを利用した競馬予想情報」を販売していることがわかりました。
登録後はレース状況や調教データなどが提供され、馬券購入まで自動で行えると説明されますが、システム利用料や運用資金といった費用が別途必要とされるようです。
それにもかかわらず、公式サイトには初期費用や教材費について明記されていません。
さらに注目すべきは、株式会社YASAKAの仕組みが典型的な「副業系の情報商材」の流れに倣っている点です。
- LINE登録
- マニュアル(プラン内容)が配布される
- 電話で副業説明や「初回お仕事サポート」と称して予約を取らせる
- 最終的にプラン購入へ誘導する
というプロセスです。
この形を取るのは、クーリング・オフを回避するためです。
あくまで「プランは事前に示した状態で」「登録者自身が電話予約した」という体裁を整え、「電話勧誘販売ではなく通信販売だ」と主張できる内容となっています。
実際の電話説明では、
「即padというAIシステムがレース結果の予想を出してくれる」
「プラン代以上に稼げますよ」
「AIがやるので的中率は〇〇%です」
などと言われるようです。
資金がないと伝えると、「稼げるからすぐ返せる」「あなたの負担はない」と借入れに誘導されることも。
しかもやり取りは画面共有を通じて行われ、途中で手を止めにくい状況に追い込まれるため、冷静に判断する余地がほとんど残されません。
初期費用や教材費を支払えば儲かるという形態は、これまで多くの被害例が報告されてきたものと同じ構図です。
株式会社YASAKAの副業に関する口コミ
「株式会社YASAKAの副業についてインターネット上の口コミを調べてみると、「稼げた」という声が一部ある一方で、「高額な費用を請求された」「思うように収益にならなかった」といった否定的な体験談も少なくありません。
特に注意が必要なのは、検索結果で「良い口コミばかりが目立つ」ことです。
こうした内容の多くはアフィリエイトや宣伝目的で作られたものと考えられ、本当の実態を反映していない可能性が高いでしょう。
実際に「YASAKA 詐欺」と検索すると、第三者による注意喚起の記事や投稿が数多く見つかります。
※ここで使う「詐欺」という言葉は、利用者が危険を感じて発信している表現であり、弊所の公式見解ではありません。
すでに多くの人が「怪しい」と警戒していることは事実として確認できます。
より実態に近い情報を得たい場合は、Yahoo!知恵袋などの掲示板で投稿されている体験談を確認したり、消費生活センターの相談事例や公的な報告を参考にしたりするとよいでしょう。
信頼性のある情報と照らし合わせることで、ネット上に氾濫する「作られた口コミ」に惑わされず、冷静に判断できます。
不自然なリスティング広告が多い
株式会社YASAKAについてインターネット上で検索すると、複数の「リスティング広告」らしきサイトが見受けられます。
株式会社YASAKAのリスティング広告は、以下の共通点があります。
- 一般的なドメイン(.jpや.comなど)を使用しておらず、works.siteやworks.tokyoなどドメインの構造が酷似している
- ドメインの取得日時がすべて2024年11月6日、ほぼ同時刻帯であり、すべてレジストラ(登録業者先)がGMOである
リスティング広告のサイトのデザインが酷似しており、同一の運営者がサイトを制作している可能性も高いでしょう。
リスティング広告先にも、株式会社YASAKAのサービス内容や利用料金などは明記されておらず、ただ副業に誘導するような記載です。
特に「今だけ」「限定〇名」など緊急性を煽る表現には注意してください。
株式会社YASAKAの副業についてのご相談事例

当事務所に寄せられたご相談を1つご紹介します。
25歳の女性Aさんからご相談がありました。
Aさんは、インターネットで副業を探していると「AIシステムを使って収益を出そう」という広告を見つけ、そこからLINEに登録されたそうです。
LINEに登録すると、早速担当者からチャットで連絡があり「後日、初回レクチャーとして電話説明を行いたい」と案内されたといいます。
このとき、「必ず自宅で1人になれる時間を確保して、その状態で電話を受けてください」「周りに誰もいない環境で」ということを特に強調されたそうです。
これは、相談や冷静な判断を封じる典型的なやり口です。
Aさんが実際に電話に出てみると、2〜3時間も切らせてもらえず、「今切ると大きなチャンスを逃す」といった言葉で何度も引き止められたそうです。
延々と続く説明の中では「AIソフトで競馬の順位を予測できる」「AIが自動で解析するから的中率が高い」と説明され、高額なプラン加入を強くすすめられました。
しかし資金がないと伝えると、次のような言葉で借入をすすめられたそうです。
- 「馬券購入やプラン代のために借入するのは普通」
- 「利益から返済できるから心配ない」
- 「このプランを選んだ人も借りていて、全員回収できている」
- 「融資を受ければ自分の口座のお金を減らさずに済む」
さらにAnyDeskという遠隔操作アプリを用いた画面共有で操作を指示され、気づけば消費者金融での借入や銀行口座の開設を進められていました。
Aさん自身は「初めてだったのでそういうものかと思った」「なんでもいいから稼ぎたかった」「勝手に進んでいった感覚」「ここまでしてやる必要はないのではと思ったが、画面共有でどんどん進んでいった」という気持ちを抱いていたそうです。
最終的に85万円を支払いましたが、その後「やはり辞めたい」と弊所へご相談いただき、株式会社YASAKAと交渉を行った結果、70万円の返金が叶いました。
株式会社YASAKAの副業が詐欺的手法である可能性があるポイント

株式会社YASAKAは公式サイトやリスティング広告を見ても、具体的な副業内容や初期費用が掴めません。
では、株式会社YASAKAの副業が詐欺的手法にあたる可能性として、具体的にどのようなポイントが挙げられるでしょうか。
ポイントは以下の4つです。
①副業内容が不明瞭
公式サイトには競馬予想とあるものの、具体的にどのような料金で利用できるのか一切情報の記載がありません。
LINEへの登録やメールアドレスでの登録がなければサービス内容も料金もわからない点は、他の詐欺的手法を用いた副業を紹介している会社がよく用いる手法に類似しています。
②競馬予想のギャンブル性を述べていない
競馬はギャンブルであり、その結果はいくらAIを用いて予想したとしても外れる可能性が大いにあります。
それにもかかわらず、競馬予想を「副業」と称することは、本来のリスクを隠し、あたかも安定して収入が得られるかのように見せかける行為であり、問題があると考えられます。
③悪質な情報商材の可能性もある
競馬には「当たる予想」という明確な保証が存在しないにもかかわらず、高額の初期費用や情報提供料を請求している場合、詐欺的手法の情報商材にあたる可能性があります。
また、消費者金融などの金融機関からの借金を誘導して初期費用を用意させるといった手法は非常に悪質です。
さらに、公式サイトやリスティング広告では解約に関する情報も提供されておらず、個人情報を提供しないと詳しい契約内容がわからない仕組みである点も注意が必要です。
④景品表示法違反の疑いもある
競馬予想は当たることもあれば、外れることも当然あります。
しかし、虚偽の的中実績や顧客の声を利用して掲載している可能性も否定できません。
消費者を誤認させる行為は、景品表示法に違反する可能性があります。
詐欺的手法は弁護士を通して返金請求すると返金される場合があります

もしも詐欺的手法の副業に遭ってしまった場合、弁護士に依頼することで返金の可能性があります。
まず、弁護士は契約内容ややり取りの履歴、支払い状況を確認し、詐欺的手法であるかを法的な視点から判断します。
本章では弁護士ができること、返金前の流れを詳しく解説します。
弁護士が詐欺的手法の副業に対してできること
弁護士は詐欺的手法の副業に関して依頼を受けると、まずは内容に関して情報を依頼者から収集します。
クーリング・オフの可能性を判断し、すでに送金している口座がある場合には口座凍結のアドバイスも行っています。
さらに、業者に対して通知書面を送付し、返金を求める交渉を行います。
特定商取引法もしくは消費者契約法(第4条)に基づく契約の取り消しを進めていきます。
その後、契約の取り消しを理由として、詐欺的手法の副業業者に対して返金を求める対応を行っていきます。
詐欺被害における返金の流れ
弁護士による一般的な詐欺被害における返金までの流れは、以下のようなステップで進めます。
1. 証拠の保全と被害の整理
まずは、被害状況を正確に把握しすべての証拠を保全していきます。
詐欺業者とのやり取り(LINEやメール、チャット、SNSのDMなど)のスクリーンショットなどです。
支払いがある場合、銀行振込の明細やクレジットカードの利用履歴、電子マネーの支払い履歴も証拠となります。
クレジットカードで決済した場合、カード会社に「チャージバック」(支払いを拒否する手続き)を申請できる可能性があります。
これはカード会社の判断によりますが、被害回復の有力な手段の1つです。
2. 返金交渉の開始
弁護士に依頼した場合、具体的な返金交渉が始まります。
- 通知書面の送付
弁護士が代理人となり、詐欺業者に対して返金を求める通知書面を送付します。
これは法的なプレッシャーをかける上で非常に有効です。
- 交渉
詐欺業者と直接交渉を行います。
詐欺業者側が返金に応じる姿勢を見せれば、示談が成立し、和解に至り、すぐに返金されるケースもあります。
3.法的手段の検討(訴訟など)
交渉が決裂したり、相手が応じなかったりした場合は訴訟を検討します。
弁護士を通じて、損害賠償請求などを提起し、裁判所の判断を仰ぎます。
裁判で勝訴すれば、強制執行により資産を差し押さえることも可能です。
「もうお金は戻ってこないのでは…」と不安に思うかもしれません。
ですが、ご相談いただければ返金できる可能性はあります。
少しでも不安を感じている方は、お一人で悩まず、ぜひ一度弊所にご相談ください。
\もしかしたら詐欺に遭ったかもしれない.../
詐欺的手法の副業に遭ったらやるべきこと

「ひょっとして詐欺的手法の副業かも」と思ったら、まずは速やかに証拠を残すことが重要です。
具体的には、やり取りしたLINEやメール、入金記録、ご自身が閲覧した副業広告のスクリーンショットやドメインなどを保存してください。
また、すぐに追加の支払いを要求されても応じず、相手に個人情報を渡さないように注意しましょう。
その上で弁護士に相談すると、スムーズな対応につながるため返金や被害拡大の防止につながります。
詐欺的手法の副業に遭ったら弁護士にご相談ください
本記事では株式会社YASAKAの副業について、仕組みや口コミ、万が一の際の弁護士による対応などを中心に詳しく解説しました。
詐欺的手法の副業は、一般の方が単独で返金交渉を行うのは困難なことが多く、さらなる送金によって二次被害が発生するケースも少なくありません。
詐欺的手法の副業業者は法的リスクを理解しており、個人からの請求には応じないケースも多く、経験豊富な弁護士へ迅速に相談することが大切です。
弁護士に依頼することで、法的に有効な手段を用いた返金請求が可能です。
被害に遭われた方は、できるだけ早く経験豊富な弁護士へご相談ください。