LINEは日本で人気のSNSですが、よく詐欺に利用されていることをご存知でしょうか。
LINEを使った詐欺の手口は多種多様で、誰もが被害に遭う可能性があります。
本記事では、LINEを使った詐欺の手口や、詐欺に遭わないようにするための対策、詐欺に遭った場合の対応方法などについて解説します。
「自分や子供が詐欺に遭わないか心配で対策を知りたい」
「LINEを使った詐欺に遭ってしまったのでどう対応すればいいか知りたい」
このようなお悩みがある方は、ぜひ最後までご覧ください。
LINEを使った詐欺の手口6選
私や両親・兄弟も頻繁に使っているLINEですが、詐欺に使われることがあるって本当ですか?
利用者が非常に多いLINEですが、詐欺師はLINEの機能を使って詐欺を仕掛けてきます。
どのような手口があるか知っておきましょう。
ここでは、LINEを使った詐欺の手口を6つ紹介します。
フィッシング詐欺
LINEを使った詐欺の手口の1つ目が、フィッシング詐欺への誘導です。
フィッシング詐欺とは、実際にあるサイトにそっくりな偽サイトや企業公式を装ったメール・SNSメッセージを利用して、個人情報などを騙し取る詐欺のことです。
LINEではあたかも企業公式アカウントであるようなフリをして友達追加をさせて、偽のサイトに誘導するなどして、個人情報を取得しようとしてきます。

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ロマンス詐欺
LINEを使った詐欺の手口の2つ目が、ロマンス詐欺です。
ロマンス詐欺とは、恋愛感情を利用して、金銭を騙し取る詐欺です。
外部サービスで知り合った後、「LINEを交換しよう」などと言われ、そこからさまざまな理由をつけて金銭を要求されます。
恋愛詐欺や結婚詐欺と呼ばれることがあり、外国人または外国に居住している人物になりすましたアカウントで行われる場合には、国際ロマンス詐欺と呼ばれることもあります。

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投資詐欺
LINEを使った詐欺の手口の3つ目が、投資詐欺への誘導です。
投資詐欺とは、投資をすれば利益が得られると誤信させ、投資金や保証料などの名目で金銭を騙し取る詐欺を指します。
外部のサービスから、LINEのトークやオープンチャットに誘導され、投資を勧められるという手法がとても多くみられます。

また、セミナーの後に特別な案内などで投資詐欺に誘導されるケースもあります。
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副業詐欺
LINEを使った詐欺の手口の4つ目が、副業詐欺です。
副業詐欺とは、副業をきっかけに金銭などを騙し取る詐欺です。
具体的には、副業のサポートをすると称して高額なプラン代金を要求されり、実際に仕事を行っても報酬が支払われない、という内容が多いです。
LINEを使った手口では、SNSやYouTube、インターネット上の広告からLINE登録をさせられ、副業の勧誘を受けるというパターンが非常に多いです。
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ネットショッピング詐欺
LINEを使った詐欺の手口の5つ目が、ネットショッピング詐欺です。
ネットショッピング詐欺とは、ネットショッピングのサイトやランディングページに誘導して商品を購入させ、実際には商品を送らず購入代金を騙し取る詐欺をいい
ます。
また最近では、ネットショッピングで商品を購入した人が「決済アプリを使って返金する」と言われ、スマートフォンでの返金手続きを行っていたはずが、いつの間にか「送金」してしまっていた、という詐欺が多発しており、国民生活センターで注意が呼びかけられています。
ネットショッピングと同様に注意してください。

アカウント乗っ取り
LINEを使った詐欺の手口の6つ目が、アカウント乗っ取りです。
ランダムに電話番号検索するなどして出てきたアカウントに対して友達登録を行い、「認証番号が届くから教えて欲しい」などと言って巧妙に認証番号を聞き出し、LINEアカウントを乗っ取ります。
また、単純にパスワードを入力し続けるパワー型の方法もあります。
複数のアカウントでパスワードを共有している場合や、簡易的な場合には簡単に乗っ取られてしまうので、セキュリティ対策を万全に整えましょう。

LINEで見知らぬ人から友達追加されるのはなぜ

これはどうしてなのでしょうか?
LINEを使っていると見知らぬ人から友達追加されることがあります。
これはどうして起きるのでしょうか。
自動追加機能
LINEの友だちの自動追加機能が原因で、友だち登録をした覚えがない人が友だちとして追加されることがあります。
LINEには、アドレス帳に登録されているLINEユーザーを追加する「友だち自動追加」という機能があります。
たとえば、仕事の相手にあなたの電話番号を伝え、相手が電話番号をアドレス帳に追加したときに、友だち自動追加機能を使っていた場合は、仕事相手は自動であなたを友だち追加します。
その結果その仕事相手がLINEの「知り合いかも?」欄に追加され、なにかの拍子に+マークをタップしてしまい、友だち追加されることがあるのです。
ID検索から
ID検索から友達追加をされることもあります。
LINEアカウントにはそれぞれIDがあり、検索が可能です。
適当に検索をしてヒットすることもあるので、わかりやすいIDであると検索に引っかかり、追加されてしまいます。
持ち主が変わった電話番号が端末に残っている
持ち主が変わった電話番号が、アドレス帳に残っていることが原因の場合もあります。
ある電話番号を使っている人がその電話番号を使うのを辞めた後に、他の人が携帯電話を契約してその電話番号を新たに使い始めることがあります。
その結果、あなたが元の電話番号を登録していることで、自動追加機能を介して電話番号の新しい持ち主、つまり見知らぬ人が友達追加されてしまうのです。
電話番号が何らかの形で漏洩している
電話番号が何らかの形で漏洩している場合もあるでしょう。
残念ながら、さまざまな形で個人情報が流出することがあり、その対象の1つが携帯番号です。
その電話番号を使って自動追加機能を介してアプローチをかけてくる可能性があります。
LINE詐欺に遭わないための5つの対策

電話番号やLINE IDから登録できないようにするなどの技術的な方法はもちろん、
友達以外のメッセージは無視する、URLは開かないようにする、などの心構えも知っておきましょう。
LINEを使った詐欺に遭わないためにはどんな対策があるのでしょうか。
特に重要な5つの対策を確認しましょう。
電話番号から登録されないようにする
LINEの電話番号から登録されないように対策をしておきましょう。
電話番号から登録されないようにしておけば、検索や自動追加機能で友達登録されることが無くなり、詐欺のためのメッセージ送信を防げます。
操作手順は次のとおりです。
- LINEアカウントを登録したメイン端末でLINEを開く
- ホーム>設定
- 設定>友だち
- 友だちへの追加を許可をオフにする
以上の設定で、電話番からあなたのアカウントが追加されることはなくなります、
LINE IDから登録できないようにする
同じくLINE IDから登録できないように対策をしておきましょう。
電話番号同様に、LINE IDから登録できないようにしておけば、検索を使って友達登録されることが無くなり、詐欺師からのメッセージ送信を防げます。
操作手順は次の通りです。
- LINEアカウントを登録したメイン端末でLINEを開く
- ホーム>設定
- 設定>プロフィール
- IDによる友だち追加を許可をオフにする
友達以外のメッセージは無視する
友達以外から来るメッセージは無視するのがよいでしょう。
詐欺師は手当たり次第にメッセージを送っているので、そもそも相手にしないのが一番の対策です。
ログイン通知機能を利用する
ログイン通知機能によって不正利用を防止しましょう。
現在ログインしていない端末からログインすると、現在ログインしている端末に他の端末からログインされたことが通知されます。
この通知が来た場合には他の端末からログインされているので、すぐにその端末をログアウトさせ、パスワードを変更しましょう。
操作方法は次のとおりです。
- ホーム>アカウント
- ログイン中の端末
- 現在ログイン中の端末一覧が表示されます
- 見覚えがない端末からのログインがある場合は[ログアウト]をタップ
複雑なパスワードを設定するとともに、少しでも怪しいと感じたらすぐに変更しましょう。
メッセージで送られてきたURLは開かない
メッセージで送られてきたURLは、開かないようにしましょう。
見知らぬ相手の送ってきたURLは危険です。
また、知っている相手のものでも、なんの脈絡もなく送られてきた場合、乗っ取られていることも考えられるので、URLは開かないのが得策です。
LINE詐欺に遭った場合の4つの対処法
詐欺の種類によって行うべき行動を検討する必要があるので、なるべく早く弁護士に相談してください。
LINE詐欺に遭った場合の対処法には次の3つがあります。
証拠を収集する
まず最初に、LINE詐欺に関する証拠を収集しましょう。
民事での手続きを行う場合でも、被害届を出す・刑事告訴をする場合でも、詐欺であることを主張するためには証拠が必要です。
そのため、冷静に証拠を収集しましょう。
証拠としてこれまでのLINEでのメッセージの履歴はすぐにバックアップ等で保管することをおすすめします。
通話内容を録音している場合、録音も重要な証拠となります。
ほかにもお金を振り込んだ場合には、振り込んだ明細や振り込んだ内容がわかるものなど、詐欺に関係あるものはすべて収集したほうがよいでしょう。
警察に相談する
LINE詐欺に遭った場合には、警察に相談することもおすすめです。
被害届や刑事告訴をすることで事件化すれば、詐欺師の逮捕に向けて動いてくれる可能性があります。
もっとも、警察では単なる民事上の金銭トラブルには介入しない「民事不介入の原則」があるので、単なる金銭トラブルと思われてしまうと、きちんと対応してもらえない可能性があります。
事実関係を時系列で整理して証拠を示し、詐欺であることをきちんと示せるようにしましょう。
弁護士に相談する
LINE詐欺に遭った場合には、弁護士に相談することがおすすめです。
詐欺師に対して返金の請求をする場合には、相手の特定を行い、交渉や訴訟、保全手続きといった民事上の手続きが必要です。
また、警察に相談する場合でも、詐欺であることを示す証拠を整理しなければなりません。
詐欺被害の回復はスピードとの闘いなので、これらを確実かつスムーズに行うためには、弁護士に依頼するのが効率的です。
LINE詐欺に遭った場合は詐欺に強い弁護士に相談ください
本記事では、LINE詐欺について解説しました。
メッセージのやりとりのために多くの人に利用されるLINE。
利用者が多い分、詐欺師もLINEを多用しています。
もし詐欺に遭ってしまった場合にはスピーディーな対応が必要です。
大地総合法律事務所は詐欺被害に特化した法律事務所で、LINEを使った詐欺の被害者からも多数相談・依頼をしていただいています。
無料で弁護士と直接相談できるので、詐欺被害に遭ってしまって被害を回復したいのであれば、まず弊所までご相談ください。