Aさんはスマホ副業を紹介するLINEアカウントを友だち登録して、いろいろなスマホ副業に関するお知らせを受信した。Aさんはそのうちの気になったスマホ副業への申込みを行った。
はじめにそのスマホ副業を行うために、5,800円のマニュアル購入を促され、指示どおりに支払った。
その後、購入したマニュアルとスマホ副業の販売事業者の指示をもとにFX口座を開設し、テスト環境にて自動売買ツールによるFX運用を実践した。
デモ口座にて収益があげられたことを確認できたため、Aさんは「これは稼げる」などと思い込み、有料版ツールを購入するため、問い合わせを行うと、ツール代金として150万円の提示を受けた。
「少々高いな」と感じたAさんだが、想定収益どおりであれば3か月で元が取れると計算し、購入へ踏み切った。
その後、Aさんは自動売買ツールによるFX運用を開始したが、1週間もたたずにFX口座に残された残高は0円になってしまった。
納得がいかないAさんは、販売事業者に対してクレームを入れたが「投資は自己責任」などと言われ取り合ってくれなかった。
そこでAさんが、自身でツールを調べたところ、自動売買ツールの設定自体がでたらめなものであることが発覚した。

Bさんはインスタグラムで、「稼げる副業に興味がある方、LINEください」と、ブランド品や高級レストランでの食事など、煌びやかな生活を送っている様子を投稿している個人のアカウントを見かけ、LINEで連絡をした。
Bさんは、スマホ副業を教えてくれるというその相手から「稼ぎたい金額の目標」を設定するように指示され「100万円」と回答した。
相手曰く、Bさんが100万円を稼ぐためには「バイナリーオプションのレクチャー受講が必要」ということだった。
Bさんは、相手から言われるまま、「ハイローオーストラリア」での口座開設を行い、相手から投資の指導を受けた。
しかし、相手は「手動取引では目標の100万円に届かない」などと、さらに収益を上げるための自動売買ツールを購入するよう促してきた。
相手は勝ちが確定したなどと騙り、Bさんはそれを信じて110万円を支払ってツールを購入した。
ツールの購入・設置から1か月が経過したが、Bさんは収益を得るどころか、取引のたびに証拠金を追加する必要に迫られた。
相手からはアドバイスはあるものの、投資を継続しても全く収益が得られないことに不信感を覚えたBさんは、相手に対しツール代金の一部返金を求めたが、相手は話をはぐらかし、有耶無耶にされたままの状態が続いた。
業を煮やしたBさんは「バイナリーオプション　詐欺」とインターネットで検索し、対応実績の豊富な弊所を見つけ、相談に至った。