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投資詐欺の最新の手口と被害を防ぐ5つの対策

近年、SNSやマッチングアプリを利用した投資詐欺が急増しています。

特に高齢者を狙った手口が巧妙化し、被害額も高額になっているため注意が必要です。

本記事では、投資詐欺の定義から最新の手口と、被害を防ぐための具体的な5つの対策を解説します。

あなた自身や大切なご家族を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。

投資詐欺とは?

投資詐欺とは?

事務局さん

佐久間先生、最近「投資詐欺」というワードをニュースでよく耳にします。
そもそも投資詐欺とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

佐久間先生
簡単に言えば「儲かる話」を餌に人からお金を騙し取る行為です。
最近は手口が巧妙化し、被害も深刻化していますので、まずは投資詐欺に関する基本的な知識をお伝えします。

投資詐欺の定義と特徴、被害状況についてみていきましょう。

投資詐欺の定義と特徴

投資詐欺とは、虚偽の投資話や架空の金融商品を持ちかけて、金銭を騙し取る行為です。

投資詐欺の主な特徴をまとめました。

1.高い利回りを保証している

「年利20%以上」「元本保証付きで高配当」など、異常に高いリターンを保証するような謳い文句がある

2.期間限定の特別な投資機会

「今だけのチャンス」「◯月◯日までの限定募集」のような焦らせる表現を使う

3.簡単に儲かると謳っている

「誰でもできる」「初心者でも利益が出る」といった文句を使う

4.口コミや紹介のみで広がっている

「知人に紹介された」「紹介したらボーナスがもらえる」などのビジネス的な要素が出ている場合は要注意

5.契約書や説明資料がない、または不十分

「口約束だけ」「簡単なパンフレットのみ」という場合は要注意

6.最初だけ少額の利益が出る

少額の利益を出金させて「安心できる投資」だと信用させ、再投資で大きな額を入金するよう勧めてくる

7.資金を取り戻せない仕組み

一度投資すると「解約できない」「出金のために追加の入金が必要」など、資金を引き出せない仕組みになっている

投資詐欺に遭ったとしても、被害者が資金を取り戻すことは非常に困難です。

被害に遭わないようにするためにも、投資詐欺の手口を知りあらかじめ対策をとることが重要になります。

投資詐欺の被害状況|年齢・性別・連絡ツールなど

投資詐欺の被害状況について「年齢・性別」「接触・連絡ツール」に分けてみていきます。

1.投資詐欺被害者の年齢・性別

男女ともに、50〜60歳代の被害が半数を超えています。

警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺」

出典:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺

2.投資詐欺被害者の年齢・性別

男女ともに「Instagram」「LINE」「Facebook」の3つがおもな接触手段で、半数を超えています。

警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺」

出典:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺

一方で、その後のやり取りについては、LINEが使われることがほとんどです。

警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺」

出典:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺

以上のことからすると「50〜60歳代」で「Instagram」「LINE」「Facebook」を使っている方は、投資詐欺に遭う可能性が高いといえます。

総務省の調査によると「LINE」の利用率は90%を超えているため、簡単に連絡できてしまうのも投資詐欺が増え続けている原因といえるでしょう。

参考:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>

事例からみる投資詐欺の巧妙な5つの手口

事例からみる投資詐欺の巧妙な5つの手口

事務局さん

最近の投資詐欺の手口はかなり巧妙になっていますよね。実際にどのような事例があるんですか?

佐久間先生
そのとおりで、僕たちの事務所に寄せられる相談からも、手口の多様化と巧妙化がよくわかります。
特に注意すべき5つの手口を紹介しましょう。

近年は手口が多様化しているため、投資詐欺かどうかの見分けがつきにくくなっています。

特に注意すべき投資詐欺の巧妙な手口について、5つ紹介しますので詳しくみていきましょう。

SNSを利用した投資詐欺の最新手口

近年増え続けている投資詐欺の最新手口に「SNS型投資詐欺」があります。

「確実に利益が出ます」「絶対に儲かります」などとSNS上でメッセージを送って誘導し、投資に関するやり取りを重ねて被害者を信用させます。

最終的には、「投資金」「手数料」の名目でネットバンキングなどの手段を用いて、金銭を振り込ませる詐欺です。

投資詐欺の実際の手口をまとめましたので、参考にしてください。

1.「気になる方は広告をクリック」と書いてあるSNS上の広告をクリックする

2.詐欺グループとSNS上で接触し、グループに招待される

3.サクラが「儲かっている」などと投稿する

4.グループ内の投資家(またはアシスタント)から振込指示を受ける

5.偽の利益を公開し、一部(少額)を被害者の口座へ振り込む

6.高額の偽の利益を公開し、全額引き出しのための手数料などを要求する

7.突然連絡が途絶える

参考:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺

佐久間先生
SNSでの投資勧誘は要注意です。「確実」「絶対」という言葉が使われたら、それだけで詐欺の可能性が高いと考えてください。
一度でも振り込むと、さらなる被害に発展するケースがほとんどです。

マッチングアプリからの勧誘手法

マッチングアプリを利用した投資詐欺は、「ロマンス投資詐欺」とも呼ばれます。

「2人の将来のために投資で」「結婚するためにお金を貯めよう」などといって、結婚にともなう資金調達を匂わせて暗号資産の購入や架空の投資を勧めます。

はじめは利益が出たように見せかけますが、ほとんどの場合は嘘です。

出金しようとするとさらに送金を求められ、繰り返し金銭を騙し取られる場合がほとんどです。

こちらも実際の手口をまとめました。

1.マッチングアプリでやり取りが始まる

2.他のサービス(LINEなど)でのやり取りに誘導される

3.恋愛感情を抱かせるようなメッセージを送ってくる

4.投資サイトを紹介し、投資の案内をされる

5.さらに高額の投資をするように勧められる

6.出金しようとするとさまざまな名目で送金を要求され、結局出金ができない

7.相手と連絡がとれなくなる

参考:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型ロマンス詐欺

佐久間先生

恋愛感情を利用した投資詐欺は特に悪質です。「将来のため」という言葉で心理的な抵抗を下げさせ、判断力を鈍らせる典型的な手口です。
出会い系で投資の話が出たら、その時点で詐欺を疑いましょう。

LINEグループを使った集団型投資詐欺

近年では、LINEのグループトークを悪用した、集団型投資詐欺も急増しています。

InstagramやFacebookなどのSNS上で投資に関する広告をクリックしたら、急に投資に関するLINEのグループトークに招待され、投資と称してお金を騙し取られる被害が発生しています。

詐欺の可能性があるLINEグループには、以下のような特徴があります。

※この特徴があるグループが、すべて詐欺というわけではありません

・著名人や投資家を装って長文の投資情報を一方的に投稿している

・無関係な他のオープンチャットに招待リンク(URLなど)を拡散している

・検索サービスにも出ない無名な取引所へ誘導している

・LINEアカウントなどへ個別に誘導している

・開催元が不明確な投資セミナーへ誘導している

・不自然な日本語による投稿が確認される

・反応や返答を求めない一方的な投資情報やアドバイスについての長文投稿がある

引用:LINEオープンチャット公式サイト「著名人や投資家を装った投資詐欺アドバイスにご注意ください

佐久間先生
LINEグループの集団心理を悪用した手口です。
「みんな儲かっている」という雰囲気を作り出し、冷静な判断ができなくなります。
突然招待されたグループでの投資話は、ほぼ100%詐欺と考えて間違いありません。

架空の投資サイト詐欺

架空の投資サイト詐欺は、主に高齢者を狙った手口が横行しています。

例えば、暗号資産を使った海外の投資サイトを紹介されて、投資金をだまし取られるケースです。

最近では、豊岡市の71歳女性の事例がありました。

1.インターネット上で投資に関する広告を見つけてアクセスする

2.グループチャットに誘導され、投資家を名乗る人物から暗号資産による投資を持ちかけられる

3.指示通りに投資サイトのアカウントを開設して、100万円入金する

サイトの画面上では利益が出ているように表示されていたため、女性はその後22回にわたっておよそ1億6,500万円を指定口座に振り込んでしまっています。

女性が「全財産を投資したためもうお金がない」などとメッセージを送ったところ、連絡が取れなくなって不審に思い、警察に相談して被害が発覚した事例です。

参考:NHK 兵庫県のニュース「投資詐欺で70代女性が約1億6,000万円被害 豊岡

佐久間先生
豊岡市の事例でもわかるように、一度入金すると次々と金額がエスカレートし、気付いたときには全財産を失っているケースも少なくありません。
海外投資サイトには特に注意が必要です。

著名人の名前を利用した詐欺広告

著名人がSNSの投資詐欺広告に肖像や名前を無断使用されていることは、近年問題になっています。

被害者は裁判を起こし、損害賠償請求を求めるところまで発展しています。

著名人の名前を利用した詐欺広告の事例は、以下のとおりです。

1.インターネット上で著名人が投資を勧める広告を発見し、広告をクリックする

2.SNSのアカウントを送信する画面が現れ、著名人を自称する者とSNSアカウントを交換する

3.著名人を自称する者から「私のアシスタントを紹介する」と連絡があり、著名人のアシスタントを自称する者ともSNSアカウントを交換する

4.「金の投資価値が高まっています」「今が投資のチャンスです」などとSNSを通して2人から連絡がくる

5.男性が投資の専用サイトを開設し、指定された口座に振り込み入金したところ、投資の専用サイト上で運用利益が上昇する

6.「先生(著名人)の指示ならもっと儲けられる」などと要求がエスカレートし、合計約6,300万円をだまし取られる

参考:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺

佐久間先生
著名人の名前を使った詐欺は近年急増しています。
本人はまったく関与していないケースがほとんどで、当法律事務所でも芸能人を騙った詐欺の相談が後を絶ちません。
有名人が直接SNSで投資を勧めることはまずありませんので、十分警戒してください。

投資詐欺に遭わないための対策

投資詐欺に遭わないための対策

事務局さん
さまざまな手口があるんですね。
こうした投資詐欺に騙されないためには、具体的にどのような対策を取ればいいのでしょうか?
佐久間先生

具体的な対策は、知識と行動の両面から考える必要があります。
ご自身はもちろん、大切なご家族を守るためにも、紹介する5つの対策を実践してください。

巧妙な手口で迫ってくる投資詐欺に遭わないようにするためには、以下の5つの対策を実践しましょう。

・甘い言葉に耳を傾けない

・投資の正当性を第三者に確認してもらう

・取引前に金融庁の登録を確認する

・知人・家族への投資相談のルールを作る

・高齢の親に具体的な会話術を伝えておく

それぞれについて、1つずつ詳しく解説します。

対策1:甘い言葉に耳を傾けない

加害者側は、甘い言葉を巧みに使って勧誘してきます。

「元本保証で月利20%」「確実に儲かる投資法」「リスクゼロで高収益」といったような言葉が出てきたときには、投資詐欺を疑いましょう。

健全な投資商品では、高いリターンには相応のリスクが伴うのが一般的です。

佐久間先生
金融商品に「絶対」「確実」という言葉はあり得ません。
正規の金融機関でも使用が禁止されている表現です。
元本保証を謳うのは違法のため、「元本保証で高利回り」というフレーズだけでも詐欺を見抜けるため、これだけでも覚えておきましょう。

対策2:投資の正当性を第三者に確認してもらう

投資を検討する際は、第三者の意見を聞いて投資の正当性を確認してもらいましょう。

特に信頼できる家族や友人、あるいは金融の専門家に相談することが重要です。

「今だけの特別な案件だから、他の人には内緒にして」といったような言葉で第三者への相談を妨げようとする場合は、警戒を強めましょう。

佐久間先生

加害者は「第三者の目」が発生することを恐れている傾向にあります。
だからこそ「他の人には内緒にして」と言ってきます。迷ったら必ず誰かに相談してください。

対策3:取引前に金融庁の登録を確認する

日本国内で金融商品を取り扱う事業者は、金融商品取引業者等に登録されていなければなりません。

無登録での金融商品取引業や暗号資産交換業は違法です。

金融庁で登録業者を公表しているので、取引する際には、以下から正規の業者なのかを確認してください。

金融商品取引業の登録を受けている業者

暗号資産交換業の登録を受けている業者

佐久間先生
業者の登録確認は確実な防衛策の1つです。
「海外だから」「新しいビジネスモデルだから」という言い訳は、すべて詐欺の典型的なセリフです。
金融庁のサイトで確認できない業者との取引は、被害につながる可能性が高いものと考えましょう。

対策4:知人・家族への投資相談のルールを作る

投資詐欺の被害者の多くは、知人や家族に相談せずに投資を決めてしまう傾向にあるといわれています。

投資詐欺の被害を未然に防ぐために、知人や家族間での「投資ルール」を事前に決めておくことが効果的です。

具体例は、以下のとおりです。

・一定額(例:50万円)以上の投資は家族に相談する

・新しい投資話を受けたら、信頼できる知人や別の家族にも確認してもらう

・「今だけ」「秘密にして」という投資話を持ちかけられたら、基本的に断る

・定期的に、家族で家計や投資について話し合う機会を設けるなど

佐久間先生

家族間の投資ルール作りは予防策として効果的です。
特に「秘密にしてと言われた投資は基本的に断る」というルールだけでも多くの被害を防げます。
当法律事務所でも、家族ぐるみでの相談が増えているため、未然に防げるようにルールを作りましょう。

対策5:高齢の親に具体的な会話術を伝えておく

投資詐欺は、特に高齢者が狙われることが多いのが特徴です。

大切な両親を守るためにも日頃からコミュニケーションをとって、危ない話をもちかけられたときの具体的な会話術を伝えておきましょう。

押し付けがましくならないよう、日常会話のなかで自然に取り入れることがポイントです。

1.具体的な事例を伝える

「お母さん、最近こんな詐欺が増えているんだよ。〇〇さんも騙されそうになったって言ってたから気をつけてね」と具体的な事例を伝えましょう。

2.非難しない

「こんな巧妙な手口があるから、お父さんも気をつけようね」というように「手口が巧妙だ」と伝えることによって、非難せず肯定的に伝えましょう。

3.定期的に確認する

「最近変わった電話や勧誘はなかった?」と、定期的に確認しましょう。

4.連絡をルール化する

「もし、誰かから投資の話を受けたら、小さな話でもいいから私に相談してね」とルール化しておきましょう。

佐久間先生

親を守る最大の武器は「日常的なコミュニケーション」です。
「あの人がこんな被害に遭った」という第三者の具体例を伝える方法が特に効果的です。
高圧的でなく自然に会話に取り入れることで、親も抵抗なく受け入れやすくなるでしょう。

まとめ|投資詐欺にあったら弁護士に相談しましょう

まとめ|投資詐欺にあったら弁護士に相談しましょう

投資詐欺は年々巧妙化していますが、被害に遭ったとしても適切な対応と専門家のサポートがあれば、被害回復の可能性もあります。

特に詐欺被害に強い弁護士に相談することで、法的な観点から最適な対応策を提案してもらえます。

大地総合法律事務所は、詐欺被害に特化した事務所です。

契約前に弁護士と直接話せるので、ご安心頂けます。

相談は無料ですので、詐欺被害に遭ってしまってご不安な方は、弊所までご相談ください。

投資詐欺の最新の手口と被害を防ぐ5つの対策
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